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自律神経失調症の症状に悩まされている人が増えていると思いますが、原因の一つに、パソコンやスマートフォンの普及があるように思います。
なぜそのように考えられるでしょうか?
整体師として活動してきた経験から考察してみたいと思います。
パソコン・スマホが自律神経失調症の原因になる理由
そもそも、なぜパソコンやスマホが自律神経失調症の原因になると思われるでしょうか?
姿勢が原因?
パソコンやスマホをする際の姿勢が良くないという見解もあると思います。
自律神経失調症の原因として、首こりが考えられていますので、パソコンやスマホを使用する際のうつむきの姿勢が、首に負担がかかるので良くないという理屈になると思います。
こう言われれば、確かに筋は通っているようですが、それだけが原因でしょうか?
パソコンやスマホの使用自体が原因?
スマホ首という言葉がありますが、長時間スマホを使用する事で、首がうつむきのまま固まってしまい、ストレートネックの状態になってしまうという事です。
しかし、うつむきの姿勢で、首の筋肉に負担がかかってしまう事で筋肉が固まってしまうとしたら、頭の重みを支える筋肉だけが緊張してしまうと思いますが、実際には、その他の筋肉にも緊張が見られます。
また、パソコンやスマホの使用で自律神経失調症になったと思われる人全員が、猫背の首に負担がかかる姿勢をしていたでしょうか?
そのように考えれば、うつむきの姿勢だけが原因ではなく、パソコンやスマホを使用する事によるストレスも原因の一つになっていると考えられると思います。
パソコンなどのディスプレイを長時間使用する事で発症するVDT症候群という言葉があるようですが、このような言葉からも、姿勢うんぬんではなく、使用自体が自律神経失調症につながると考えられると思います。
詳しい原理は分かりませんが、パソコンやスマホを長時間使用する事で、首の筋肉が緊張し、自律神経失調症につながります。
ストレスによる血行不良が問題なのでしょうか?
自律神経失調症の改善途中に不調が出た例
不安や不眠などの自律神経失調症の症状でお困りの30代の女性がいました。
整体によって、少しずつ症状が楽になっていましたが、体の状態が整体的に見て、まだ完全に良い状態になっていないときに、スマホを1時間くらい見ていると、異常な寒気と動悸がしてきたことがあったということでした。
このような例を考えると、スマホが自律神経の乱れに何らかの影響を与えているという事が分かるのではないかと思います。
ちなみにこの方は、整体を続けていくと、様々な症状が落ち着いてきました。
自律神経失調症が増え続ける理由
自律神経失調症の人の数は、昔に比べてかなり増えているのではないかと思います。
原因として、お菓子や加工食品などの体に悪い食品が増えた事、運動量が減ったことなどがあげられると思いますが、それだけでは説明がつかないように思います。
仕事や勉強が忙しいのが原因と考える人もいるかもしれませんが、職場環境は見直されてきていますし、昔の方が、激務だったと思います。
勉強についても、詰め込み式で、覚える量も現在に比べてかなり多かったと思います。
自律神経失調症になったお子さんで、食事は悪くない、体育部に入っていて運動量も多いという方がいました。
勉強も部活も忙しいので、疲労が蓄積してしまったのではと思われましたが、勉強や部活が忙しいと言っても、昔からそのような生活をしてきた人は多いのではないかと思います。
むしろ、昔の方が精神論で努力していたのではと思います。
ただ、昔と違っている事を挙げると、家に帰ると、スマホを毎日のように使用していたとのことでした。
勉強や部活で忙しい生活を送っている所に、スマホのストレスが加わる事で、疲労、ストレスが解消されずに蓄積し、とうとう自律神経失調症を発症してしまったのではと考えられます。
正しい姿勢でパソコン・スマホをすれば良い?
パソコン・スマホが、自律神経失調症の原因になるのは間違いなさそうですが、それは、必ずしも姿勢だけの問題ではないと思われます。
ですから、「パソコン・スマホをするときの姿勢に気を付ければ良いのだろう。」と思って、パソコンや椅子の高さを調整しようとする人もいるかもしれませんが、それだけでは防げないのではと思います。
使用自体が原因になると考えられるからです。
パソコンやスマホを触らない時間を意識的に作るようにした方が良いのではと思います。