自律神経失調症は無理をすると悪化する

パソコンの前で顔を伏せている女性

 

自律神経失調症は、一度発症すると、なかなか改善が見られず、長期間不調を引きずる事になります。

そのため、改善してきたときは、多少無理してでも、活動しようとされる方もいるのではないかと思います。

しかし、活動を開始した結果、症状を悪化させてしまう方も多いと思います。

なぜだか分かりますか?

 

修学旅行で悪化してしまった例

不眠の女性

中学2年生の女の子の話です。

中学1年の時に、自律神経失調症(起立性調節障害)を発症し、めまい、頭痛、倦怠感、不眠などの症状があり、学校も休みがちになっていました。

そのため、病院に行って、昇圧剤や漢方などを飲んだり、整骨院に行ったり、自分でスクワットをしたりと、様々な事を試されていましたが、なかなか回復していませんでした。

しかし、修学旅行があったため、参加すると、不眠などの症状が悪化して、朝方近くまで眠れなくなってしまったとのことです。

なぜこのような事になってしまうのでしょうか?

 

一度自律神経失調症を発症すれば自然治癒力は低下している

 

現在の医学には、自律神経失調症を根本的に治す有効な治療法は存在しません。

先ほどの例で言えば、血圧が低下しているという事で、昇圧剤が処方されていますが、飲んでも効いているかどうかも分からないという事です。

薬自体は、症状を抑えるのが目的であり、根本的に治すものではありませんが、この場合は、自然治癒力が重要になります。

では、自律神経失調症に対する自然治癒力とは何だと思われるでしょうか?

自律神経失調症は、現在では、首こりが原因として考えられていますが、首こりが起これば、血流が悪化し、神経の伝達が悪くなる事が考えられます。

首の血流が悪化している様子

はっきりとしたメカニズムが分かっているわけではありませんが、首こりによって、脳にしっかりと栄養が届いてない場合はどうでしょうか?

この状態で、ストレスをかけたとしたら、状態が悪化する原因になると考えても良いように思います。

こう考えれば、首こりがしっかりと改善しておらず、脳に十分に栄養が行き届いていない状態で修学旅行に行くという負荷(ストレス)をかければ、状態が悪化したとしてもおかしくないと言えるのではないかと思います。

 

復職する時に徐々に時間をのばしていく理由

仕事を休んで復職する時に、短時間から初めて、少しずつ働く時間をのばしていくというような対処をすることがあると思いますが、なぜこのような事をすると思いますか?

急にフルタイムで働くようになれば、再発するリスクが高いためです。

このような例を考えると、長い時間かけて療養したとしても、根本的には治っていないという事が分かると思います。

健康な人であれば、そのような事で、簡単に体調を崩すことはないですよね。

 

きちんと対処しないと長期化し再発する

下がっている矢印

自律神経失調症は、数か月、数年、数十年と、長期間症状を引きずっている人がいますが、それだけ長い期間を費やして、症状が落ち着いてきたとしても、何かをはじめ、新たに負荷をかければ、また再発する可能性もあるわけです。

修学旅行に行くと悪化するという話があるようですが、整体的に見れば、当然と言えば、当然の事です。

数か月数年とかけて、症状が多少良くなったとしても、整体的には、体の状態は良くなっておらず、自然治癒力は低下したままの状態になっているわけですから。

筋肉の緊張などは、CTMRIなどの画像検査では異常は見つかりません。

そのため、西洋医学的には、体の状態が悪化しているということすら分からないわけです。

整体では、体を触る事で、健康な人と比べて悪くなっている事が分かります。(ほとんどいませんが、きちんとした技術のある整体師の場合です。)

手で触れる事で、自然治癒力が高い状態にあるか、低下しているかがある程度分かるわけです。

再発、悪化させることがないように、整体を検討してみてはいかがでしょうか?

 

自律神経失調症の症状、整体による対処法などについてより詳しくお知りになりたい方は、自律神経失調症のまとめ記事をご覧ください。