起立性調節障害と親の会|整体師として考える役割と向き合い方

起立性調節障害の親の会

起立性調節障害は、朝起きられない・立ちくらみ・疲労感・頭痛などの症状が見られ、特に思春期の子どもたちに多いとされています。

症状が長引くと学校に通えず、不登校や引きこもりといった状況になることもあり、本人だけでなく親御さんの負担も大きくなりがちです。

そうした中で、同じ悩みを持つ親同士がつながる「親の会」の存在が注目されています。

親の会の目的と役割

勉強会

親の会は、同じ立場の方同士で情報を共有し、不安や悩みを相談し合える貴重な場です。医療や学校の対応に不安を感じている方にとっては、経験者の話を聞くだけでも気持ちが軽くなることがあります。

また、起立性調節障害に関する正しい知識を学び、子どもとの接し方を見直す機会にもなります。特に、怠けているように見えてしまう子どもの状態を理解する上で、こうした交流の場は重要な意味を持ちます。

親の会だけでは得られない視点も

ただし、親の会が必ずしも「改善策そのもの」を提示できる場とは限らないのも事実です。参加者の多くは、今まさに悩みの渦中にある方々であり、治療や支援の方法が模索段階であることも少なくありません。

そのため、症状の背景にある体の状態や生活習慣のクセなどを知るためには、別の視点やアプローチも参考にしてみることが大切です。

整体師としてできること

首こり(頸椎)の整体法

当院では、起立性調節障害でお悩みの方がご相談に来られることがあります。

当院の経験上、多くのケースで「首こり」が症状の背景にあり、特に頚部のインナーマッスル(深層筋)を丁寧に緩めていくことが、改善の鍵になると感じています。

筋肉が過度に緊張した状態が続くと、筋膜の癒着が起き、骨格を引っ張って歪みを生じさせます。このような状態が、自律神経の働きに影響を与えていることもあるため、まずは首の筋肉を丁寧にゆるめ、筋膜の癒着を解消していくことを重視しています。

これによって骨格のバランスが自然と整ってくるケースも多く、結果として症状の緩和につながることがあります。

首が固まると、その緊張が肩や背中にまで波及するため、必要に応じて全身の調整を行いますが、あくまでも中心となるのは「首こり」への対応です。

このような視点からアプローチすることで、改善の糸口が見つかることもあります。

多角的な視点で子どもを支える

疑問に思う人たち

起立性調節障害の対応には、時間がかかることも多いため、焦らず、子どものペースに合わせた対応が求められます。

その中で、親御さん自身が心身ともに疲れてしまうこともあるため、親の会は精神的な支えとしても大きな役割を果たしてくれるはずです。

また、医療、学校、家庭だけでなく、整体や栄養、生活環境など、さまざまな視点からサポートしていくことが、回復への一歩になるかもしれません。

まとめ|親の会と整体の両方を活かす

まとめ

親の会に参加することで、孤立せずに悩みを共有できるのは大きな安心材料になります。

一方で、症状を改善するための具体的な取り組みとしては、体の状態を見直す施術や生活面の見直しも効果的な場合があります。

起立性調節障害に限らず、さまざまな症状に対応するためには、「これだけが正しい」という考えにとらわれず、柔軟な視点で多様な方法を取り入れていくことが大切だと考えています。

親御さん自身も無理をせず、必要に応じて体と心のケアを取り入れていただけたら幸いです。

当院の考え方

※ 当院では、起立性調節障害の多くが、スマートフォンの使用過多や疲労、ストレスといった日常的な要因による「首こり」からくる自律神経の乱れであると考えています。

そのため、基本的には医療機関の受診が必須というわけではなく、整体による調整で十分に改善が期待できるケースが大半です。

ただし、状態によってはカウンセリングなど心理面のケアが必要なこともあるため、必要に応じて適切な対応を心がけています。

「これは病気かもしれない」と不安になる前に、まずはお気軽にご相談ください。

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