幸せになるための基本的な哲学~嫌われる勇気より

ハートを持つ手

ユーチューブを見ていて、面白い内容の物があったのでこれについて考えてみたいと思います。

何らかの気づきを得られる人もいらっしゃるのではと思います。

あくまでも、自分個人がこの動画を見て考えたことですので、受け入れるかどうかは、ご自身で判断してください。

納得いくものだけ受け入れていただけたらいいのではないかと思います。

ベストセラーである、アドラー心理学を分かりやすく解説した、「嫌われる勇気」を簡単に要約したもののようです。

 

幸せになるための3つの原則

 

簡単に言えば、幸せになるための3つの原則として、

  • 承認欲求を捨てる
  • 人生が競争でないことを理解する
  • 仲間に貢献することを行動基準とする

といった事があるとのこと。

それぞれについて自分なりに解説してみようと思います。

 

承認欲求を捨てる

たくさんの目に見られている女性

1番の承認欲求についてですが、人から認められたいという欲求の事で、子供の頃に親などからほめられたり、認められたりすることなく育つと、この承認欲求が満たされず、自分は大切な存在なんだという「自己肯定感」という感情も育たずに、自分のやることに自信が持てなくなってしまうと言われています。

そのため、周りの人の評価が気になり、その評価を得るために行動をするようになります。

例えば、有名大学に行きたいだの、大企業に就職したいだの、大金持ちになりたいだのと言った世間からの評価のために、自分の進路を決めたりしてしまいますが、実際には、そうすることが、自分が本心からやりたいことではなく、いつまでも心からの満足を得る事ができなくなってしまう事があると思います。

本当に大切なのは、「他人からどう思われるか」ではなく、「自分がどういう人生を生きるか」ではないでしょうか?

そして、この承認欲求をなくすためには、自分の課題と他人の課題を明確に分ける事が必要とのこと。

自分の課題、やるべきことはコントロールできますが、他人の課題、すなわち、自分を評価するか否かはコントロールすることはできません。

こう考えれば、他人からの評価などは気にする必要がないことになります。

そんなのは自己中心的ではないかと思われるかもしれませんので、少しこれについて付け加えておきます。

もちろん、他人の意見が全く耳に入らなくなってしまえば、それは、独善であり、自己満足であり、極端な話をすると、周囲に迷惑をかけていても、他人の正当な意見も全く耳に入らなくなる可能性があります。

人は神様ではありませんから、自分を批判している人間も、単に、「自分の評価基準の中で善だ悪だと言っているにすぎない」わけですから、その人自身が誤った判断基準のもとに、批判している可能性があり、それは、聞くに値しないという事になると思います。

しかし、中には正当な批判もあると思われますから、それには耳を傾け、自分の行いを前向きに改善していく材料とすることは大切な事かなと思います。

つまり、「他人から嫌われたくない」とか、「他人から認められたい」という欲求から意思決定をするのではなく、自分自身の行いを正しい方向に修正し、自分や周囲のため、自分自身の成長のために、自分の意志で周囲の意見に耳を傾けるという事です。

 

人生が競争でないことを理解する

嫉妬する社員

2番目の人生が競争でないことを理解する事も、先ほどの具体例のような過ちを生むことにつながると思われます。

表現を変えると、「人と比べない」といった言い方ができるかと思います。

上には上がいますから、どんなに上を目指して身を粉にして努力したところで、自分よりさらに優れた人間が出てくるものです。

そうなれば、いつまでも心に満足感を感じることはできませんし、劣等感を抱くことになり、嫉妬心を生み、敵対心が生まれます。

人と比べず、目の前の自分のやるべき事に前向きに取り組んでいれば、このような無用な心の葛藤を生じることもないのではないかと思います。

 

仲間に貢献する事を行動基準とする

手をつないで輪を作る様子

最後に、3つ目の、仲間に貢献する事を行動基準とするに関して。

これは、他人からの評価を得ることを目的とするのではなく、仲間に貢献することを目的として行動するということのようです。

人は、一人では生きてはいけませんから、必ず、人との関わりの中で生きなければなりません。

そのため、その中に自分自身の居場所を作り、良好な人間関係を築かなければなりませんが、それは、人や社会に何らかの形で貢献する中で得られるものであると思います。

考えてみれば、至極当然のことだと思いますが、各々が、人のために役立つことをし、支えあって生きていく事が出来れば、争いもなくなると考えられますし、一人一人の人間も、無用な劣等感や、逆におごりを抱いたりする必要もなくなると思います。

そうなれば、お互いに尊重し合うことができるようになるのではないかと思います。

 

健康のためには考え方や性格を変える必要がある事も

NEGATIVEをPOSITIVEに書き換えた絵

最後に、整体師のブログですので、整体の話につなげさせていただきます。

痛みにしろ自律神経系の不調にしろ、大抵は、一時期無理をしたことがきっかけで発症し、単にそれを適切な処置をしなかったから改善出来ていないにすぎないと思います。

そして、きちんとした対処をすると改善していくものです。

しかし、中には考え方の偏りから、特に、肩や首のコリや、頭痛、自律神経失調症の症状を繰り返してしまう人もいます。

こういった方は、ここで紹介したような哲学、思想を学び、考え方の偏りを修正していく必要があるのではないかと思います。

ここの例で言えば、人の評価が決断の基準となり、自分の本当の気持ちを抑えてしまうために、無理をしてストレスを抱えてしまう人などが、健康を維持するための気づきを得る事ができるのではと思います。

宗教、哲学、思想などと言えば、危ないとか、怪しいとか、うさんくさいなどと思われる方も多いと思いますが、正しく理解すれば、より良く生きるための叡智であることが分かると思います。