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お年寄りなどで手に力が入らないという人がいます。
雑巾をしぼる時に、力が入らなくてしっかりとしぼれなくなったりするようです。
家事など、活動をしていないと、どんどん衰弱する一方ですから、手に力が入らないといった症状一つでも、重要な問題ではないかと思います。
また、字が書きにくいといったことも起こるようです。
このような症状はどのようにとらえられるでしょうか?
また、どうすれば良いのでしょうか?
手に力が入らなくなる理由
手が動くように命令を伝える神経は、脳からの命令を、首から肩を通って、手に伝えます。
そのため、大雑把に言えば、脳、首、肩、手のどこかに異常があれば、手に力が入らないという症状が起こると考えられます。
脳の場合は、脳卒中など重大な病気の可能性があるため、念のため病院で見てもらった方が良いと思います。
問題は、首、肩、手に異常がある場合です。
この時は、原理的には腰の場合と同じですので、坐骨神経痛について考えてみます。
坐骨神経痛との比較
坐骨神経痛の場合は、足に力が入らないということが起こります。
坐骨神経は腰からお尻を通って足につながっていますから、このうちのどこかに、筋肉の緊張や骨格の歪みによって、神経の伝達がうまくいかなくなると、足に力が入らないということが起こります。
坐骨神経痛などと言いつつ、力が入らなかったりするのですね。
では、手に力が入らない場合を足に力が入らない場合に対応させて考えてみます。
手を動かす神経は首から出ており、足を動かす神経は腰から出ていますので、首と腰が似たような関係になると思います。
腰の骨格が歪んで神経を圧迫すれば、足に力が入らない状態になりますが、首の骨格も同じ原理で、歪みがあれば、手に力が入らない状態となります。
また、筋肉の緊張も、神経の伝達を妨げます。
腰の筋肉に緊張があれば、同じようにして、足に力が入らなくなり、首の筋肉に緊張があれば、手に力が入らなくなります。
このように考えると、首と腰、手と足、がそれぞれ似たような関係にあることが分かると思います。
筋肉を緩めて骨格を整えれば良い
お年寄りは、体が固まりやすくなっていますから、若い頃と同じように体に無理をすると、コリになって残り、体のあちこちに痛みやしびれ、そして、力が入らないといった症状が出てくることになります。
初め、力が入らなくなってしまって、どうしたことかと思うかもしれませんし、病院や治療院を転々としても改善が見られなければ、年だから仕方ないとあきらめてしまうものかと思いますが、筋肉の緊張が原因なら、緊張を取れば、力は入るようになります。
筋肉を緩めることなど整体師の得意分野です。
骨格を整える事も同様です。
それができる技術を持っているかどうかが重要だと思います。
自然治癒力を高める事が重要
力が入らないことにしても、その他の不調にしても、とにかく、筋肉を緩めたり骨格を整えたりすることで、血行を良くしたり、神経の伝達を改善したりといったことは健康を維持する上で基本中の基本であることが分かると思います。
手に力が入らなければ、家事などもできなくなるなどして、できることも少しずつ少なくなっていきます。
足の方に力が入らない場合は、歩くのも難しくなっていきます。
こういったことが病院でできれば健康が維持できる年齢である、健康寿命も今よりもずっと伸ばすことが出来るのでしょうが。
このところをもっと理解してもらって、整体を利用してほしいと思います。
体を崩してから医療機関に頼って、治らない対症療法を続けるよりも、早い段階で整体を継続的に受けて、血流を改善し、体を柔軟な状態に維持できるようにし、自然治癒力を高い状態に保ち、病気を予防していくことの方が良いのではないかと思います。
整体は保険がかからないから高くつく気がしますが、このように考えれば、長い目で見たらお得なのかもしれません。
いや、健康はお金には代えられないと考えるべきかもしれません。