「このまま苦しい状態が続くなら、生きている意味がない…」
5年にわたる更年期障害と、ご両親の介護。心と体の両方から追い詰められ、生きる気力さえ失いかけていた、大野城市在住の50代の女性。病院が苦手で、一人で悩みを抱え込んでいました。
そんな彼女が、当院の整体で、どのようにして光を取り戻していったのか。そして、症状改善の先にある「本当の健康」とは何か。その軌跡と、私たちの想いをお伝えします。
お客様について:大野城市在住・50代女性
- お住まい: 福岡県大野城市
- 年代・性別: 55歳・女性
- ご職業: 主婦
- 主なお悩み: うつ状態(ゆううつ感、不安感)、更年期障害(ホットフラッシュ、寝汗)、疲れやすさ、倦怠感、体の重さ、むかつき、不眠
ご来院までの経緯:「生きている意味がない」と感じるほどの、つらい日々
5年前から始まった更年期障害。特に夜中に体が熱くなり、汗びっしょりで目が覚めるホットフラッシュは、彼女の睡眠を深く妨げていました。
更年期障害を治すために整体もいくつか行かれましたが、痛くて続きませんでした。
そんな中、ご両親の介護という大きなストレスが重なり、1年前から心と体のバランスは、ついに限界を超えてしまいました。
一人でいると、常に「ゆううつ感」に襲われる。先のことを考えては、不安が暴走し、抑えきれなくなる。上半身が鉛のように重く、歩くのさえしんどい。ゆううつ感が高まると、胃のあたりがムカムカして、嫌な気持ちに…。うつを治すために本を読んで考え方を変えようとしてもダメでした。元々の病院嫌いから、病院にも行かずに悩まれていました。
解説:なぜ更年期と「うつ状態」は同時に襲ってくるのか?
更年期は、女性ホルモンの急激な減少により、自律神経が非常に乱れやすい時期です。いわば、体の中が常に嵐に見舞われているような状態です。そこに、「介護」という、肉体的にも精神的にも極めて大きなストレスが加わりました。
介護では、お年寄りを抱えたりすることで、全身の筋肉を使用し、緊張させてしまいます。
また、もともとの性質だと思いますが、年齢を重ねると、次第に筋肉が緊張しやすい状態になっていきます。
若いころであれば、多少無理をしても、筋肉痛が治れば元の柔軟な筋肉に戻っていたと思いますが、高齢になるにつれて、筋肉が緊張した状態からもとに戻りにくくなります。
この時に、特に首周りを中心とした筋肉の緊張が、自律神経の乱れ生み出し、更年期の自律神経の乱れ安さと重なって、さらに悪化させる「負のスパイラル」を生み出していたと考えられます。この体の緊張こそが、ホットフラッシュを悪化させ、また、ゆううつ感や不安感、体の重さといった「うつ状態」の根本的な原因になっているのではないかと考えています。
施術による変化:「一か月でここまで治していただいて…」
施術では、嵐のように乱れた自律神経を鎮めるため、その大元である首周りの深い緊張を、丁寧に、深層筋まで緩めることに集中しました。
- 初回施術後: 体が軽くなったことで、初めて「自分の体がこんなに重かったんだ」と気づかれる。
- 4回目: ゆううつ感・不安感が十分の一まで激減。夜中に汗で目が覚めることがなくなり、悩ましかった「むかつき」も消失。
- 5回目: 疲労感は半分以下に。「どんどん良くなっている」と明確な回復を実感。そして、「ここに来る前は、生きている意味がないと思っていた」と、以前の心境を打ち明けてくださいました。
- 6回目以降: 不安感もほとんどなくなり、健康な状態に。8回目には、あれほど悩んだ汗も気にならないレベルまで落ち着きました。
※ 体の状態の変化には個人差があり、効果を保証するものではありません。
【院長からの補足】症状改善と「本当の健康」について
今回のお客様は、約1ヶ月(施術6回目)で「ここまで治していただいてありがとうございます」とおっしゃるほど、急速な改善がみられました。しかし、整体師の視点から見ると、体の状態はまだ「完全に回復した」とは言えない段階でした。
症状が消えることと、体が本来持つ自然治癒力が完全に回復することは、イコールではありません。特に、うつ症状は再発のリスクもあります。症状が楽になると通院をやめたくなるお気持ちは痛いほど分かりますが、本当の意味で健康な状態を維持するためには、もう少し慎重に、体を安定させる期間が必要だったかもしれません。この点は、私自身の説明不足もあったかと反省しています。
しかし、一年間も続いたつらい症状が、ここまで短期間で緩和したケースは、私たちにとっても非常に印象的でした。
同じような悩みを抱えた方にとって、希望の一例となれば幸いです。
関連ページ・ご案内