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自律神経失調症でお困りの方は多いと思いますが、なかなか良くならずに、長期間苦しい生活を送っている方もいらっしゃると思います。
そもそも、自律神経失調症という名称は、病名ではなく、「自律神経が乱れていますよ。」という状態の事を言うため、病院では、「どこも悪くない。」などとなり、何もせずに帰されることもあります。
そのため、人によっては、病気ではないと思い、そのまま生活を送っている方もいるようです。
ここでは、当院に来られた自律神経失調症の方の話を紹介する事で、自律神経失調症の現状についてお伝えしたいと思います。
自律神経失調症で長年苦しんできたおばあさん
当院に来られた方で、自律神経失調症に長年悩まされてきた方がいらっしゃいました。
まず、33歳で仕事のストレスから不妊症になり、40歳くらいからは、めまいや高血圧などの症状も出てきました。
倦怠感などもあり、「きついきつい。」と言っていると、お姉さんから、「この人は『きつい』が口癖やもんね。」などと言った言葉で皮肉られていたとのこと。
周囲の人に理解されなかったことがつらかったとのことです。
昔は、何でも精神論でやっていたために、「きつい。」などと言っても、「甘えるな。」で終わっていたのだろうと思います。
知識不足もあったと思います。
自律神経失調症というもの自体があまり知られていなかったために、病気であるという認識もなく、体が弱いなどという言葉で片づけられていたのではと思います。
昔の人は、人知れず苦しい思いをしていた人がいらっしゃったのではと思います。
「高齢者はそんなもん」
このおばあさんは、最近になって、口が乾燥し、痛みが出てきましたが、口腔外科など、様々な診療科を転々としましたが、「治りにくいもんね。」、「高齢者はそんなもん。」と言われて終わったとのことでした。
口の乾燥や痛みなども自律神経失調症の症状となりますが、こういった例を考えてみても、現在の医学では、自律神経失調症は、なかなか対処法がないという事が理解できると思います。
微熱は犬のアレルギー?
また、微熱の症状もあったのですが、ある内科に行くと、犬のアレルギーが原因ではないかと言われ、アレルギーの薬を出されたが、飲むとめまいがして、特に治らなかったようです。
ちなみに自律神経は体温調整をしていますので、自律神経失調症になると、微熱が出たり、逆に低体温になったりします。
微熱があって、病院に行って検査をした場合、自律神経の問題であれば、異常が見当たらないため、治療のしようがなかったりします。
自律神経失調症から体調を崩すと、原因がはっきりとわからないため、いろんな診療科を受診し、様々な治療法をさせられる可能性があるという事が理解できると思います。
結局のところ、こうやっていろいろな事を試してこられましたが、治らずに不調のままになっていたわけです。
病院に行って異常なしは自律神経失調症を疑う
この事例を読んでみると、「自分も同じような経験をした。」という方もいらっしゃると思います。
結局のところ、治療法が確立していないために、どうしていいかわからないと言うのが本音だと思います。
病院で検査をしてみて、異常がなければ、自律神経失調症を疑ってみることも必要かなと思います。
なんでもかんでも自律神経失調症ではないだろうと思われるかもしれませんが、確かにそうですが、自律神経というものは、脳からの命令を全身の器官に送っているわけです。
そのため、症状が非常に幅広く、慢性的な病気の多くが、自律神経が絡んでいると考えてよいと思います。
不調の原因が自律神経にあると分かれば、この事例を踏まえて、きちんとした対処法を考える必要があります。
自律神経失調症でお困りの方は、自律神経失調症のまとめ記事も参考にして下さい。