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頭痛が出てくると、温めるべきか、冷やすべきかといった事で悩まれる方も多いと思いますので、整体師から見た頭痛の対処法について説明してみようと思います。
頭痛の種類
一口に頭痛と言ってもいくつか種類があります。
しかし、慢性的な頭痛の場合は、ほとんどが、緊張型頭痛と片頭痛に分けられますので、ここでは、これらについて考えます。
緊張型頭痛の対処法
緊張型頭痛は、読んで字のごとく、筋肉の緊張から来る頭痛になります。
主に、首の筋肉が緊張し、神経を刺激する事ために、頭痛が起こる事になります。
筋肉の緊張を和らげるためには、温めるのと冷やすのではどちらがいいと思われるでしょうか?
これは、常識的に分かると思いますが、温める方が良いと言う事になります。
片頭痛の対処法
一方、片頭痛の場合は、どのように考えれば良いでしょうか?
片頭痛の原因ははっきりしたことは分かっていないようですが、血管が神経を刺激する事で、痛みが起こると言う説が有力のようです。
そうであれば、もし、温めるとどうなるでしょうか?
血流が促進されますから、血管が拡張し、神経を刺激しやすくなると考えられるのではないかと思います。
そう考えれば、片頭痛の場合は、冷やした方が良いのではと言えると思います。
しかし、これは、一般に言われている事を紹介させていただきましたが、整体では、基本的に、体を冷やすことはNGになっています。
体を冷やすと言う事は、何を意味しているでしょうか?
血流を悪くし、それによって、筋肉が緊張する。
筋肉が緊張すれば、血管を圧迫し、血流がさらに悪くなると言う悪循環をたどる可能性があるわけです。
冷えは万病のもとと聞かれたことはないでしょうか?
「片頭痛の場合は、痛みを軽減するには冷やせばいいのだ。」という単純なマニュアルを受け入れて、あまり冷やし過ぎて体を悪くしないように注意した方が良いかもしれません。
整体的には首こりが原因
緊張型頭痛に関しては、首の筋肉の緊張、つまり、首こりが原因と言いましたが、片頭痛はどう考えれば良いでしょうか?
血管が神経を刺激するのが痛みの原因と話しましたが、血管の収縮、拡張は、自律神経がコントロールしています。
そして、現在は、首こりから自律神経失調症の症状が起こるとされています。
つまり、片頭痛も、首こりによって、自律神経が乱れて起こると考えられます。
そう考えれば、緊張型頭痛にしろ、片頭痛にしろ、首こりが原因と考えられるわけです。
そのため、整体では、頭痛には、首こりの施術をする事になりますが、この時、特に、冷やすと言う事はしません。
筋肉の緊張を取るには、むしろ、温める方が良いということになるためです。
そして、片頭痛がある場合も、温めたからと言って、頭痛が悪化すると言う事もありません。
恐らく、自律神経が整ってくれば、そういった事にこだわる必要はあまりないと言う事が言えるからではないかと思います。
もちろん、好転反応によって、一時的に痛みが増すと言う事はありますが、悪化していくと言うことは、きちんとした技術のある整体師であればないと言う事になると思います。
温めるか冷やすかという事自体意味がない?
頭痛が何年も治らないと、頭痛がしたときに、温めた方が良いか、冷やした方が良いかを知っておく事は、とりあえずの応急処置になって良いと思われる方もいらっしゃると思いますが、そのような事を考えずとも、頭痛の悩み自体が解消されれば良いと言う事が言えると思います。
インターネットで検索すれば、いろんな情報が出てきますから、皆さん、さまざまな説に触れられるかもしれませんが、実際には、それほど意味のない情報だったりすることもあると思います。
その情報を掲載している団体自体が、頭痛を改善できるだけの技術がなければ、その情報が、どんなに医学的に筋が通っているように見えても、実際には、それほど役に立たない情報なのかもしれません。
頭痛にはどのように対処すれば良いかをお知りになりたい方は、頭痛のまとめ記事をご覧ください。