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肩こりの子供が増えているようですが、当院にも来られました。
「たかが肩こりじゃないか。それくらい我慢すれば良いんだ。」と思われるかもしれませんが、肩こりもある程度悪化すれば、頭痛、めまい、不眠などにもつながる可能性もあります。
実際の例をもとに、子供の肩こりについて考えてみます。
小学生が肩こりに?
当院に来られたのは小学6年生の女の子でした。
肩こりと言っても、本人に自覚症状はなかったのですが、親御さんが、悪くしているのではないかという事で、一度見てほしいという事でした。
実は、親御さんが病気で苦しんできたために、子供も同じように悪くしているのではないかと心配されていたわけです。
「症状が出ていないのなら、整体をするまでもないかなあ。子供だから悪くないかもしれないし。」などと思いながら、施術をしていくと、やはり、首や肩周辺が固まっているのが分かりました。
本人に肩こりの自覚症状はありませんでしたが、便通は悪くなっているとのことでした。
肩こりと便通がなんの関係があるのだと思われるかもしれませんが、肩や首のコリから自律神経の乱れにつながります。
自律神経は腸の動きをコントロールしていますから、肩や首がこり、自律神経が乱れれば、便秘などの症状にもつながるわけです。
もちろん、便秘は、偏食や運動不足、水分不足などの様々な原因が重なって起こりますから、自律神経が問題だとは一概には言えません。
ですが、もし、他に思い当たる事がなければ、自律神経の乱れから起こってる可能性も大きいと思います。
とにもかくにも、小学生にしてすでに、肩こりになっているという事が確認できました。
肩や首だけが悪くなっている状態
子供は一般的に肩こりになりにくいと考えられますが、それはなぜだか分かりますか?
様々な要因が考えられると思いますが、第一に、体が柔軟で、自然治癒力が高いという事が考えられると思います。
肩こりは、肩の筋肉の緊張ですから、子供はそもそも体質的に肩こりになりにくいわけです。
また、大人のように周囲に必要以上に気をつかう事がないため、ストレスをためにくいと思います。
ただ、最近は、スマートフォンの普及などもあって、ストレスも急激に増え、運動量の減少もストレスの増加に拍車をかけていると思われます。
そのために、肩こりになり、自律神経失調症の症状が出てくる子供が増えていると思われます。
この子も、全体的に見れば、体は柔軟でしたが、首や肩の筋肉だけが緊張している状態でした。
整体師からすれば、自律神経失調症の人に多く見られる典型的な例であると思います。
未病で対処できるのが整体のメリット
このように、子供が肩こりになっているといっても、病院に行けば、「病気ではないからやることはない。」を言われて終わると思います。
初めに話したように、肩こりもある程度悪化すれば、自律神経失調症になり、頭痛、めまい、耳鳴り、動悸、吐き気、不眠、倦怠感、不安感など、様々な症状が出てくることになります。
もちろん、このような状態になってから、対処すれば良いとも思うのですが、こういった症状を、整体によって未然に防ぐことができるわけです。
「悪くなってから病院に行けばよい。」と思われる方もいると思いますが、実は、現在の医学に、自律神経失調症を根本的に治す治療法は存在しません。
そのため、数か月、ある程度悪化した場合は、何年も自律神経失調症の症状に苦しんでいる人がいるわけです。
そのように考えれば、なおの事、整体が重要であるという事が理解できると思います。
まとめ
子供は、忍耐力や精神力など、十分に育っていませんから、体調を崩せば、すぐに不登校などのつながりかねないと思います。
子供はこれからの社会を担う財産だと思います。
大切な時期に、闘病生活を送る必要のないように、食事や運動、スマホの使用などに気を付けたり、医療に関しても、自律神経の乱れに有効な整体を普及させるなどの対策を取るべきではないかと思います。
あまりにも治らなすぎだとは思わないでしょうか?