腰のヘルニアである、腰椎椎間板ヘルニアは低周波治療器で果たして治るのでしょうか?
ヘルニアが改善する原理を考える事で、その答えを探ります。
ヘルニアの原因
背骨は、椎骨(腰の場合は腰椎)という骨が積み重なる形で出来ていますが、その間にクッションの役割のある椎間板があり、様々な動きができるようになっています。
腰にある椎間板が、何らかの原因で飛び出し、神経に刺激を与えて痛みが出る状態の事を腰椎椎間板ヘルニアと呼んでいます。
ではなぜ、椎間板が飛び出てしまうのかという話になりますが、理由は単純で、椎間板がつぶれてしまう方向に圧力がかかるためです。
なぜそのような事になるかと言えば、腰の筋肉が緊張し、骨格を引っ張ることで、椎間板に圧力がかかるためという事になります。
つまり、ヘルニアの原因は、直接的には、椎間板が飛び出して、神経を刺激することと言えますが、おおもとの原因は何かと言えば、腰の部分の筋肉が緊張する事ということが言えます。
ヘルニアの治癒理論
低周波治療は、簡単に言えば、体に電流を流すことによって、筋肉に収縮・弛緩を繰り返させ、ポンプの原理で、血流を促進し、痛みを緩和させるものと言えると思います。
ヘルニアに当てはめてみれば、おおもとの原因となる、腰の筋肉の緊張に効果が期待できるのではと言えると思います。
「腰の筋肉の緊張がおおもとの原因であると言えるかもしれないが、ヘルニアで痛みが出ている時点で、椎間板が飛び出る事で痛みが出ているのだから、これを治さない限り、痛みが取れないのではないか?」と思われるかもしれませんが、最近では、椎間板は時間が経てば、自然に消滅すると言われています。
以前は、椎間板をレーザーで焼き切るという事も行われたようですが、現在は、その必要はないとも言われています。
このように、医学は分からない事だらけですし、仮説にすぎないため、医学で言われていることなど、誤りも多く存在します。
低周波治療器では筋肉の緊張は十分に取れない?
では、原理的に考えれば、低周波治療はヘルニアに効果が期待できそうだと考えられるかもしれませんが、これも結局は理屈よりも結果であり、低周波治療は効果が高いという事を言われている方はほとんどいないと思います。
お医者さんの中でも、全く効果がないと言っている方もいるような状態です。
腰の筋肉の緊張をとり、椎間板にかかる圧力を小さくしてやれば、神経に刺激を与えている椎間板を引き戻すことが出来ると考えられると思いますから、結局は、腰の筋肉の緊張をどれほど効果的に取り除くことができるかにかかっているのではないかと思います。
結局のところは、それができるかどうかがヘルニアの痛みを改善できるかどうかの分かれ目であると思われます。
筋肉の緊張を取る事の重要性
技術力の高い、ほんの一握りの整体師は、腰の筋肉を深部まで緩める事が出来ますが、これがヘルニアの改善に重要である理由を考えてみます。
筋肉が緊張しているという事は、血管を圧迫し、血流を悪くしてしまうという事です。
つまり、筋肉を緩め、血流を改善する事が出来れば、ヘルニアによる腰のダメージの改善も早くなるということも言えると思います。
また、ヘルニアで、腰に痛みが出ている時点で、腰の筋肉は緊張しています。
痛みは筋肉の緊張からも起こりますから、ヘルニアによる痛みが解消できたとしても、筋肉の緊張をとらない限り、根本的には治らず、痛みがすぐにぶり返す可能性もあると思われます。
このような事を考慮しても、腰の筋肉を緩め、血流を改善する事が重要であるという事が分かると思います。
腰痛を何度も繰り返す人がいますが、結局、これが出来ていないために、根本的には改善出来ておらず、そのために再発を繰り返しているわけです。
まとめ
結局のところ、低位周波治療でいつまでも治らない、その時だけは多少は良いかなといった状態になるのは、理屈としては間違っているとは言えないが、効果があまりにも低すぎるために、結果が出ないという事になると思います。
効果に疑問を感じている方は、一度、対処法を検討されてはいかがかと思います。