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坐骨神経痛がいつまでたっても治らない方も多いと思いますが、そこまでなくとも、一度痛みがなくなったとしても、また何かの拍子で再発を繰り返してしまう人もいると思います。
ではなぜ、治ったとしても、また同じように痛みやしびれをぶり返してしまうのでしょうか?
本当に治っていますか?
そもそも坐骨神経痛が治ったというのはどういう状態のことを言うのでしょうか?
お尻の痛み、足のしびれといった、坐骨神経痛の症状が治まった状態でしょうか?
「坐骨神経痛というのは、そういった症状が出ることを言うのだから、症状が治まったときが治ったときと考えて良いはずだ。」と思われる方が多いと思います。
普通に考えれば、そのようになると思います。
しかし、東洋医学には未病というものがあります。
つまり、自覚できる症状はないが、症状が出ずとも、体の状態が悪化している状態があると考えられます。
言われてみれば、当然の事だと思われると思います。
坐骨神経痛が出ても、しばらくの間我慢していると治まったという人もいると思いますし、整骨院や整体院、鍼灸院やマッサージなどに行くことで、症状が気にならなくなったという人もいると思います。
しかし、未病の状態になっているとしたらどうでしょうか?
再発しやすい状態になっているといえるのではないでしょうか?
坐骨神経痛が完治したとはどういう状態?
坐骨神経痛は、主に、腰の筋肉の緊張や骨格の歪みが原因になります。
背骨の異常が原因であれば、腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの病名がつくことになりますが、異常が見つからなければ、筋肉の緊張が原因であることが多いと思います。
つまり、坐骨神経痛が完治した状態というのは、腰の筋肉がしっかりと緩み、骨格の歪みも矯正された状態と言えると思います。
(ただし、脊柱管狭窄症が重症化し、骨格の変形もひどくなれば、筋肉を緩めたり骨格を整えたりするだけでは厳しくなることもあると思います。)
自然治癒した場合
坐骨神経痛も、放っておいたら自然に症状が治まったという場合はどのように考えられるでしょうか?
この場合は、おそらく、坐骨神経痛でも、軽症だったという事が言えると思います。
そのため、自然治癒力も、それほど低下しておらず、普通に生活しているうちに、自然治癒力で改善してしまったと言えると思います。
しかし、低下した自然治癒力で改善したわけですから、きれいには改善しておらず、原因となっている腰の筋肉の緊張なども残っている状態である可能性が高いと思います。
そういう状態であれば、少し無理をするだけで、症状がぶり返す事も考えられるのではないかと思います。
ゴッドハンドなどと呼ばれている整体師でも未病の状態にしていたりする
自然治癒した場合に、根本的に改善しておらず、未病の状態になっているのは、起こりうることだと思われるかもしれませんが、実際には、腕がいいと評判の整体師でさえ、きれいに改善できず、未病の状態になっている事が多くあるようです。
よく考えて頂きたいのは、坐骨神経痛になって、整体に行くと、確かに何回か通ううちに痛みは引いていくが、時間がたつと、また痛みが出てくるという事がないでしょうか?
こうした場合は、結局のところ、きれいに改善できておらず、少し腰に負担がかかったときに、再発を繰り返しているという事が考えられます。
なぜこのような事が起こるかと言えば、坐骨神経痛の原因として、筋肉の緊張と骨格の歪みの両方が考えられると話しましたが、このうちの、骨格の歪みしか矯正していないという事があります。
つまり、筋肉の緊張は残ったままですから、いわば爆弾を抱えたまま生活をしている状態となります。
何かの原因で腰に負担がかかれば、それが引き金になって坐骨神経痛が再発してしまうわけです。
そもそも、腕がいいと言われつつも、理論が全く違っているという事が考えられるわけです。
再発を防ぐには
これまでの話から、再発しないようにするには、どうすれば良いかが見えてきたのではないかと思います。
一つは、筋肉の緊張をしっかりと取り除くこと、もう一つは、その上で骨格を矯正する事が必要と思います。
また、もう一つ付け加えておく必要があると思います。
仮に、技術力の高い整体師から施術を受けることで、根本的に改善できたとしても、当然ですが、また、坐骨神経痛になるような事をすれば、再発するのは仕方のないことだと思います。
つまり、姿勢に気を付けたり、腰の筋肉の限界を超えるような力を加えたりすることのないように、日常生活において気を付ける事が重要となります。
もちろん、食事、運動、睡眠などは最低限気を付けておく必要があります。
この部分は自主努力しかない部分になります。
坐骨神経痛について、さらに詳しくお知りになりたい方は、坐骨神経痛のまとめ記事をご覧ください。