整体の技術を高めるため、結果を出すために必要な事

足を整体する様子

 

整体に通っているが、なかなか楽にならないという方も多いのではないかと思います。

最近は整骨院が増えすぎたため、真摯に技術力を高めようとする整体師はいなくなってしまったと思います。

なぜなら、楽にしてしまったら、お客さんは来なくなりますから、経営は不安定になるからです。

しかし、中には純粋に体の不調で悩んでいる方を救いたいと思っている整体師もいると思いますので、ここでは、技術力の高い整体師になるために必要な事はどのような事かについて考えてみたいと思います。

 

理論

指示棒を持っている医学博士

言うまでもなく、不調を取り除くために、どうすれば良いのかは、正確に理解しておく必要があります。

例えば、何でも、骨盤の歪みが原因という所があったとします。

腰痛でその整体を受けた時に、骨盤の矯正をします。

しかし、実際は、腰の筋肉の緊張が原因だったとして、その緊張を取らずに、骨盤の矯正をしていたとしたら、いつまで経っても楽になる事はないと考えられると思います。

つまり、理屈が間違っていては、そもそも、何年通おうと、何百回整体を受けようと、楽になるはずがないわけです。

 

技術

親指を立てるマッサージ師

ある程度、整体院や整骨院に行った事がある人であれば、やっている事は、全く違う事に気付かれると思います。

つまり、同じように整体と呼んでいても、どのような技術を学んでいるかによって、やっている事は全く異なるわけです。

そして、先ほどの「理論」も、学んだ整体法によって全く異なる事になります。

技術に関しても、きちんとした結果の出るものを習得しておかなければ、どんなに頑張っても、高い技術は身につけられないという事になります。

 

理論+技術+アルファ

 

高い技術力を身につけるために、理論が正しい事、きちんとした結果の出ている整体法を学んでおく事の両方が必要であることは、何となくは理解できるのではないかと思います。

しかし、理論も技術も同じものを学んでいたとしても、同じように結果が出るというものでもありません。

その違いの一つに、自分の場合は、「気」があると思っていますが、それ以外に、整体師の技術力を上げるために必要なものには何があると思われるでしょうか?

 

整体の極意は無心?

坐禅するお坊さん

過去に、様々な難病を楽にしていた、超一流の整体師がいました。

その整体師の話によると、整体で良好な結果を出すためには、「無心」になる事が大事だという事です。

さすがに、超がつくような一流の整体師のいう事は違うなと思いますが、無心になるという事は、なかなか難しいものではないかと思います。

野球でも、一流のバッターは、集中した状態になると、ボールが止まって見えるという事を聞いた事があると思いますが、ゾーンに入っているという状態だと思います。

整体でも、それと同じ状態の時に、最高の結果が得られるという事なのだろうと思います。

しかし、おっしゃることは分からないでもないですが、そのような状態になるという事は、凡人にはなかなか難しいものではないでしょうか?

自分自身も、様々な治療院を転々としてきても、何十年も楽になっていないお客さんを楽にしたりしていますが、それでも、「無心」の状態になれているかと言えば、なかなかできていないのではと思います。

例えば、整体の時間が、30分とか50分などあったとして、その時間、ずっと、無心でいられるでしょうか?

やはり、整体しながらも、少なからず、「足が痛いな。」とか、「今日の夕食はなんだろう。」といった、雑念が入ってしまうものではないかと思います。

 

整体の極意は一生懸命やる事

自己啓発の言葉

超一流の整体師がおっしゃるように、無心になり、最高の結果が出るに越したことはないと思いますが、皆が皆できるものではないように思います。

しかし、誰でもできる事と言えば、「一生懸命にやる。」ということではないでしょうか?

そして、一生懸命にやっていれば、整体中に「無心」という状態が自然に作られるのではと思います。

つまり、整体の初めから終わりまでの時間、ずっと「無心」でいるという事は難しいですし、それを目指すことで、なかなかそれが達成できず、劣等感を感じたり、罪悪感を感じたりするくらいなら、「自分なりに一生懸命頑張る。」という事で良いのではないかと思います。

「整体の極意は、一生懸命やる事?そんな事か。」と思われる方もいらっしゃると思いますが、実際は、それすらもやってない方がほとんどだと思います。(信じられないかもしれませんが・・・。)

理由は、冒頭にお伝えした通りです。

さらに付け加えると、単に、熱心にやるという事ではなく、「この不調を楽にするためには、どうすれば良いんだ。」と目的意識を持って、一生懸命に整体をするという事は大事だと思います。

目的が明確でなければ、答えはひらめかないと思います。

超一流の整体師は、次のような主旨の言葉も残しています。

「目の前の不調との真剣勝負。その時に、新しい技術が頭に浮かぶ。」という事です。

 

真面目にやっていれば道は開けてくる

ゴールまでの道のり

整体の技術を向上させるには、理論+技術+努力。

もし仮に、初めに学んだ技術が悪くて、思うような結果が出なくとも、それに不満を感じ、新たな技術を身につけようという考えも起こってくるかもしれません。

目の前の不調を楽にしたいと願い、真摯に努力を続けていれば、自ずと、そのための技術力も備わってくるのではと思います。

結局は、精神論のようになってしまいましたが、これは、どのような世界でも同じではないかと思います。