病気で苦労した整体師の強み

暗闇で頭を抱える人

自分自身は、現在は整体師として活躍できていますが、長年闘病生活を送ってきました。

闘病生活を送っている最中は、「いつまでこんな苦しい状況が続くのか。」、「何で自分だけこんな目に合わなけばならないのか。」といったネガティブな感情に苦しんでいましたが、やはり、物事には、失うものがあれば、得られるものもあります。

そのような闘病生活から抜け出し、整体師として活躍する中で感じた闘病生活を送ったことによって得られた報酬について考えてみます。

 

病気で苦しんでいる人の気持ちが分かる

ハートを抱く手

やはり、まず第一に考えられるのが、病人の気持ちが分かるという事だと思います。

どのような事でも同じですが、病気の症状を聞いて想像する事と、実際に経験することでは、理解には雲泥の差が出てきます。

自分自身が同じように苦しんだことから、病気の人に寄り添い、気持ちを受け止めたり、精神的な支えになったりする事もできるのではないかと思います。

そのような経験がなければ、冷たくあしらったりといったことも出てくるのではと思います。

 

技術力の向上が得られる

自信がある様子の整体師

どのような分野でも同じと思いますが、技術力の向上に必要なものは、やる気、モチベーション、向上心といった、精神的なものだと思います。

では、そのようなものは、どうしたら得られるかと言えば、やはり、自分自身が苦しんだ経験から得た、「どうにかして苦痛を取り除きたい。」という信念ではないかと思います。

自分が苦しんだからこそ、「どうにかしなければならない。」と思うわけですし、それにより、試行錯誤が生まれ、かくして技術の向上が得られると思います。

 

諦めない気持ちが生まれる

向上心のある整体師

自分と同じように、体調不良が苦しんでいる人が、世の中にはごまんといると思えば、なかなか結果が現れなくても、ちょっとやそっとでは諦めない気持ちが出てくると思います。

現在は、整骨院などが増えてきてしまったので、整体業界は厳しい状況になっていますので、そうした中で、経営を続けていくには、それなりの忍耐力が試される事になります。

なかなか結果が出ずとも、諦めずに努力を続ける事にも、自分の闘病経験が生きてくると思います。

また、誘惑も多いものです。

例えば、整体で、元気になってしまえば、お客さんは来なくなってしまいますから、経営を優先させれば、技術を磨くより、トークを磨いて、いつまでもお客さんに通ってもらう方が良いです。

そのような事が分かったとしても、結果にこだわり続けられるのは、病気で苦しんだ経験があったためではないかと考えられます。

どのような分野でも同様かもしれませんが、子供の頃や職業に就く前は、少しでも多くの人を癒そうと思い、高い志を持っているものだと思いますが、いずれ、理想と現実の狭間で葛藤し、そのうち、「自分も食べていかないといけないから。」と言って開き直って、現状に甘んじるようになってしまうものではないかと思います。

お医者さんの中にも、病気が治せないという事が分かってきたり、実際には、病気の人の治療よりも、経済が優先されるなど、裏がある事を知って、理想を捨て、ビジネスに走ってしまう人もいると思います。

そうした中でも、自分ができる範囲で病気の人にとってより良いサービスを提供しようとする気持ちを維持するためには、自分が病気で苦しんだ経験が大きな支えになるのではないかと思います。

 

闘病生活で得た知識を提供できる

指示棒を持って説明する整体師

闘病生活が長引き、長期間療養生活を送れば、その間に、病気や健康について調べ、様々な治療法を実践する事になります。

自分の場合は、整骨院、カイロプラクティック、整体、鍼灸、気功、ヒーリング、催眠療法、電気治療、音叉療法、陰陽療法など、20か所以上の治療院巡りをしましたので、単なるネットサーフィンなどで得られた情報ではなく、自分自身が実際の体験を通して得た生の情報を提供する事が出来ます。

様々なサプリメントも試しましたし、入院をしたり、カウンセリングを受けたりもしました。

入院中は、他のお客さんの話も聞くことが出来ました。

病気を発症した人は、特に初めの頃は、病気や治療法について、何も知識がない状態です。

そういった人たちに、身をもって体験したきた知識を提供できるのは、闘病生活を送ってきたことによる強みになると思います。

 

正直さ誠実さ

ハートを抱く整体師

色々と書かせていただきましたが、これらは、嘘偽りのない情報です。

経営が優先されれば、どうしても、お客さんに誇大広告を出さなければならなくなったり、技術がなくても、通わせたりなどすることにもなってくると思います。

正直である事で、信頼性も高まるのではと思っています。

病気で困っている人に、より良いサービスを提供したい、その思いから、嘘偽り誇大広告ではなく、正しい有益な情報を提供しようとする、正直さ誠実さを得たことが、病気を経験したことによる、最大の報酬かもしれないと思います。