背中の痛みの改善に筋トレをしない方が良い理由

背筋する様子

 

腰痛持ちの人は多いと思いますが、背中の痛みに悩まされている人もいます。

どう違うんだと思われる方もいらっしゃると思いますが、背中は腰より上側にありますから、痛くなる箇所が少し上の方になります。

整骨院や整体院などでは、背中が痛くなると、腹筋や背筋を鍛えなさいと言われることがあるようですが、基本的にはしない方が良いと思います。

なぜそのように考えられるかを説明します。

 

そもそもなぜ背中が痛くなっているのか?

筋肉に刺激物質が蓄積している様子

背中の痛みの原因は何でしょう?

整体的に見れば、痛みの原因は、大抵は、筋肉の緊張にあると思います。

つまり、腰痛であれば、腰の筋肉の緊張が原因として多いですし、肩こりであれば、肩の筋肉の緊張が主な原因となります。

腰痛では、ヘルニアや脊柱管狭窄症などもありますが、大部分は、骨格などが原因ではないと言われています。

背中などは腰に比べると、大きな力は加わりにくいと思いますから、骨格に異常が出ることも少ないと思います。

念のため病院で検査をして、異常がないと言われたら、筋肉の緊張を疑えばよいと思います。

 

背中の痛みは筋力不足が原因?

猫背のおばあさん

筋力不足と言われれば、筋肉の緊張とは真逆のことを言われているようですが、全くでたらめな理屈でもありません。

筋力が不足すれば、姿勢を維持するだけの筋肉量が足りず、体のバランスが崩れ、筋肉に負担がかかり、背中の痛みにつながるという理屈です。

確かに筋が通っているようにも聞こえますが、この理屈では、背中の痛みを悪化させる可能性があると思います。

それは何だと思いますか?

 

筋肉がさらに緊張する

背筋を鍛える女性

例えば、背筋が弱くて猫背になっているという理由から、背筋を鍛えた場合はどうなるでしょうか?

先ほどの理屈からすれば、背中の筋肉が緊張して痛みが出ているわけですから、ここでさらに背中の筋肉を鍛えるようなことをすれば、さらに筋肉を緊張させてしまう可能性があります。

そうすれば、悪化してしまうと言う事は、なんとなく理解できると思います。

 

体のバランスが崩れる

 猫背の女性

背中が痛くなっている理由として、姿勢が悪くなっているため、筋肉に負担がかかっているのが原因として考えられるという話をしましたが、背中に痛みが出ているとしたら、体がゆがんでいる可能性もあります。

そのような場合、体がゆがんだ状態で筋トレをするとしたらどうなると考えられるでしょうか?

筋肉が緊張し、体がゆがんだ状態で固まってしまうと言う事が考えられると思います。

そうなれば、体に負担がかかり続け、状態が良くならないと言う事が分かると思います。

 

まずは筋肉の緊張を取り骨格を整えることが重要

背中をマッサージする様子

では、どうすれば良いのかという話になると思いますが、まずは筋肉の緊張を取ることが優先だと思います。

筋肉の緊張を取らなければ、痛みは改善しないと考えられますし、骨格を整えるにしても、まず、筋肉を緩めなければ、ゆがみは矯正されません。

そして、骨格の矯正をすることです。

これにより、痛みを取り除くのと同時に、姿勢も正しくなり、再発のリスクも小さくすることができます。

 

筋トレは予防か再発防止に有効

三角の札を持つ整体師

では、筋トレは背中の痛みには全く関係がないのかと言えば、もちろんそういうわけでもありません。

筋トレだけでは、痛みの改善は難しいですし、逆に悪化させる可能性もあると言う事です。

もし、背中に緊張がなく、痛みもない状態であればどうでしょうか?

この状態であれば、腹筋や背筋などを鍛えることで、正しい姿勢をキープしやすくなり、背中の痛みの予防に効果があると言えると思います。

ただ、そうは言っても、普通に生活していれば、生活を送る上で必要な筋肉はつくのではないかと思います。

全く運動をしない人は問題だと思いますし、運動をするに越したことはないと思いますが、一部の整体師が言うほど、筋肉を鍛えることは、背中の痛みなどに影響していないと思います。