腰痛や肩こりなどでは、腰や肩に痛みが生じる可能性がありますが、当然、背中に痛みが出る事もあります。
どのような症状でも同様ですが、対処するためには、まず、原因を知る必要があります。
では、背中に痛みが出てきた場合、どのような事が、原因として考えられるでしょうか?
整体が向かないケース
当然のことながら、何でも治してしまう魔法のような治療法はどこにもありませんから、整体では難しいケースを知っておく必要があります。
大まかに言えば、内臓が原因になっているケースなどは、整体は向いていませんから、西洋医学を頼った方が良いと思います。
どういう場合に、整体を考えた方が良いかという事になると思いますが、やはり、とりあえずは病院に行ってみて、西洋医学の検査をし、「異常が見当たらない。」とか、「これといって、有効な治療法がない。(いつまでたっても改善しない。)」といった場合です。
背中の痛みでも、重大な病気が隠れていないとも言えないためです。
ただ、そのようなケースは、ほんの一握りだとは思いますが・・・。
病院で異常が見当たらないケース
病院で、「異常なし。」とは言われたが、「痛いのは痛いのだ。(異常がないはずがないだろう。)」という場合は、整体を考えた方が良いと思います。
なぜ、痛みが確かにあるのに、検査をしても「異常なし。」と言われると思いますか?
簡単な話で、検査では異常が見当たらないところに異常があるからです。
メインになるのは、筋肉の緊張になると思います。
CTやMRIなどの画像検査をしても、筋肉の緊張などの異常は確認できないために、「異常なし。」で終わりますが、もちろん、健常者と比べると異常があります。
背中の筋肉の緊張
姿勢の悪さや疲労、ストレスなどで、背中の筋肉が緊張してきますが、この緊張が痛みの原因になる可能性があります。
腰痛でも、腰の筋肉の緊張が原因になる事が多いですが、これと同じ原理です。
対処としては、痛みの原因となっている背中の筋肉を緩めれば良いと考えられます。
首の筋肉の緊張
痛みは背中にあったとしても、原因は首にある事もよくあります。
下図をご覧ください。
脳から出た神経は、首の骨から出て、肩を通って、手の方へ伸びていますが、首の骨から出る神経の一部は、背中の方に伸びています。
そのため、首の筋肉が緊張して神経を刺激する事で、背中にも痛みが生じる事があります。
これを、胸郭出口症候群(斜角筋症候群)と呼びますが、これも背中の痛みの原因となります。
この場合は、痛みのある部分と、痛みの原因になっている部分が違う事になりますが、そのことから、間違った対処をする可能性があります。
どのような事が起こると思われるでしょうか?
実際にある話なのですが、首が悪いにも関わらず、背中が痛いからと言って、ずっと背中を施術する事です。
当然、原因は首にあるわけですから、このような事をしていては、永遠に痛みから解放される事はありません。
鍼灸整骨院、整体院、カイロプラクティック、マッサージ、リハビリなどで、このような事をしている場合があるようなので、いつまでたっても痛みが治まらないときは、間違った場所をしてないか疑ってみる事も必要です。
病院で異常が見つかるがなかなか改善しない場合
病院の検査で異常が見つかり、治療を受けていてもいつまでたっても楽にならないという事も多いと思いますが、その場合でも、整体が有効になる事もあります。
例えば、首の骨(頚椎)が変形すれば、変形性頚椎症と言われますし、首の骨と骨の間の椎間板が飛び出ていれば、頚椎椎間板ヘルニアと言われますが、病院に通っていても、いつまでも良くならないという人も多いと思います。
この場合、実は、骨や椎間板に問題があると言われていますが、実際には、首の筋肉の緊張が原因だったりします。
つまりは、画像検査では、はっきりした原因が特定できないわけです。
このことは、最近では、お医者さんの中にも、認めている人が多くいらっしゃるようです。
そうであれば、筋肉の緊張を解いてやることで改善できるという事になります。
また、骨や椎間板に問題があったとします。
この場合は、整体では難しいでしょうか?
実際には、整体では、筋肉を緩めるだけでなく、骨格を整える事が出来ますから、痛みの原因が骨や椎間板にあったとしても、あきらめる必要はないわけです。
背中の痛みも整体で楽になる可能性がある
背中の痛みは、腰痛、肩こりなどと比べると、多くはないため、整体で対応できるのだろうかと思われる方もいると思いますが、可能な場合が多くあると思われます。
もちろん、きちんとした技術のある整体の場合です。
背中の痛みでお困りの方は、お気軽にご連絡ください。
※個人の感想であり、効果には個人差があります。