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手に痛みがある時、悪くなっている箇所はどこにあると思いますか?
もちろん、手自体に問題がある事もありますが、実は、首に問題があって、手の痛みが出ている事もあります。
痛みがある箇所に問題があるとは限らないわけです。
このように、痛みの原因となっている箇所をトリガーポイントと言っていますが、これは整体には必要なものでしょうか?
痛みの原因のある場所を知る事は必要
初めにお話ししたように、手に痛みがあっても、首に原因がある事がありますが、この場合に、手が痛いからと言って、手をマッサージしたりしている場合はどうでしょうか?
全く的外れな事をしている事になります。
そのため、まず初めに、痛みの原因になっている箇所を特定する事は重要になります。
(意外に思われるかもしれませんが、実際には、全く見当違いの場所を施術している所が数多くあります。)
そのため、痛みの原因を特定するために、トリガーポイントの知識が役に立つわけです。
そして、整体師として、色々なお客さんの体に触れていると、次第に、痛みがある人と、痛みがない人の体の違いが分かるようになってきます。
トリガーポイントの位置をあらかじめ把握しておけば、全く的外れな事をせずにすむことになります。
トリガーポイントの知識は必要?
トリガーポイントの知識があれば、痛みの原因の特定に役立つと思いますが、人間の体の状態は一人一人異なります。
そのため、やはり、様々な人の体に触れ、経験を積んでいく事が重要になると思います。
そうする事で、どのような状態であれば、どう対応すれば良いかが具体的に分かってくると思います。
言うまでもなく、知識だけではいけないという事になります。
また、人間の体はつながっていますから、痛みの原因箇所だけでなく、結局は、全身の体の状態を整える必要があります。
東洋医学的、整体的には、全身の状態を整えようとしますが、そうする事で、自然治癒力を最大限に引き出そうとするわけです。
トリガーポイントは役に立つかもしれませんが、それだけでは、全体を整えるという整体の本来の良さが発揮できなくなるかもしれません。
トリガーポイントを知っていても技術がなければ・・・
言うまでもないですが、トリガーポイントの知識があったところで、技術力がなければ、結果は出せない事になります。
逆に言えば、技術力があって初めてトリガーポイントの知識が生きてくる事になります。
少し考えれば分かる事だと思いますが、痛みの原因になっている所を予測できたとして、そこをもんだりして、痛みを取り除こうとしても、一向に良くならなかったとしたら、結局、どうすれば良いか分からなくなると思います。
まず、それだけの技術を付ける事が重要です。
トリガーポイントは必須ではない?
本当に高い技術力を持つ整体師になろうとすれば、様々な知識が要求されると思います。
体の構造に関する知識(解剖学)、体の仕組みに関する知識(生理学)、その他、健康に関する様々な知識。
その中の一つに、トリガーポイントも含まれるかと思います。
ただし、トリガーポイントについて、全て把握しておく必要があるという事はないのではないかと思います。
「痛みのある個所に必ずしも原因があるわけではない。」という事や、「手に痛みがあれば、首などに原因がある事も良くある。」といった事を大まかに押さえておけば、後は、経験を積んでいく事で、大体は対応できるのではないでしょうか?
それよりもまず、体の状態を、健康な人と同じような状態に持っていける技術が重要と思われます。