
「子どもの頃に頭を強く打ってから、朝起きるのがつらいまま大人になってしまった気がする」。
今回ご紹介するのは、佐賀県神埼市にお住まいの56歳男性の整体の症例です。
長年、朝起きられないつらさに加え、息苦しさや不安感、背中の痛みなど、いくつもの不調を抱えながらお仕事や日常生活を続けてこられました。
このページでは、首から腰にかけての強いこわばりや、右の背中の痛みと首の筋肉の緊張との関わりに注目しながら、自律神経の乱れが背景にあると考えられた整体の経過と、そこから見えてきたことをお伝えします。
目次
お客様について:佐賀県神埼市在住・56歳男性
- お住まい:佐賀県神埼市
- 年代・性別:56歳・男性
- ご職業:自営業
- 主なお悩み:睡眠障害、朝起きれない、息苦しさ、不安感、焦燥感、憂うつ、イライラ、背中・腰の痛み、右足の違和感、自律神経の乱れ
ご来院までの経緯:5歳の頭のケガ以降、続いてきた朝起きづらさと不調
始まりは、彼が5歳の頃のことでした。自転車で転倒し頭を強く打ち、一度意識が遠のき、楽しかった思い出が蘇るような体験をされたとお聞きしています。幸いにも一命はとりとめましたが、ご本人としては、この出来事をきっかけに体調の変化が始まったと感じておられました。
小学3〜4年生から朝起きることができなくなり、社会人になってもその問題は続きました。約10年前からは、息苦しさと背中の痛み、右足だけが重く力が入らない、といった症状が発症。不安感、焦燥感、憂うつ、イライラが常にあり、気力が湧かず、朝目覚めても起き上がれない…。そんな日々を送られていました。
これまで、5〜6ヶ所の鍼灸院に通うも変化はなく、ペインクリニックでは抗うつ薬の副作用で深刻な不眠を経験。せき損センターでのMRI検査でも「小さなヘルニアはあるが原因ではない」と言われ、最近では重度の睡眠時無呼吸症候群と診断されCPAP治療を行うも、改善しないばかりか耳から水が垂れる副作用で中止。まさに、八方塞がりの状態でした。
施術による変化:長年続いたつらさに変化のきっかけが見えた初回
- 施術1回目:詳しくお話をうかがったあと、まず全身の状態を確認しました。首から腰にかけて全体的に筋肉のこわばりがありました。自律神経の乱れがある思われたので首を中心に施術しようと考えました。仰向けから起き上がる時に、背中の右側に痛みが出るとの事でしたので、首の右側の下方の硬結を集中的に緩めました。すると、初回から、背中の痛みが楽になり、目がぱっちりして、唾液が増えた感じがするということでした。
- 2回目(初回から6日後):施術の翌日と翌々日には、これまで何十年も続いていた「朝なかなか起きられない」という状態が、その日は出なかったとお話しされました。朝8時半に起きて、そのまま活動できたことが、ご本人にとってはとても印象的だったようです。さらに、それまで集中できず頭に入りづらかった本の内容が、いつもよりスーッと頭に入るように感じたとのことでした。この時、お客様は、これは、今までと違うかもしれないと感じたと、率直な感想を伝えてくださいました。
その時点では、息苦しさや腰痛は3〜4割程度に、ドライアイは5割程度に、憂うつや不安感、焦燥感は4割程度に、イライラは3割程度に、足の違和感は6〜7割程度に感じ方が変わってきたとお話しされていました。初回から心と体の両方に変化を感じられたことが、ご本人にとって大きな安心材料になったように思います。
※ 体の状態の変化には個人差があり、効果を保証するものではありません。
解説:整体の視点から見た首の緊張と朝起きられないつらさ

ご本人は、仰向けから起き上がるときに右の背中に痛みが出るとお話しされていましたが、右の首の斜角筋を丁寧にゆるめていく中で、その背中の痛みが変化してきたことから、この部位の緊張が背中の痛みに影響していたと思われます。
首から出た神経は背中の方に伸びていますので、首の側面下側辺りの筋肉の緊張から、背中に痛みが出る事があります。
また、首の深い部分の緊張が続くと、自律神経の中枢に近い部分への負担も大きくなりやすく、「朝起きるのがつらい」「息苦しさや不安感が続く」といった不調につながることがあります。実際、この方は施術後に「目がぱっちりした」「唾液が増えた感じがする」とお話しされており、首まわりのこわばりが少しゆるんだことで、自律神経の働き方にも変化が出てきたのではないかと感じました。
子どもの頃の頭部のケガ以降、長い年月をかけて首から腰にかけての緊張が少しずつ積み重なり、その影響が背中の痛みや右足の違和感、朝の起きづらさなどにも広がっていった可能性があります。長く続く不調の場合、このように昔のケガや生活習慣が背景にあることも多いため、問診では「いつ頃から」「どのあたりに」負担がかかってきたのかを丁寧にうかがうようにしています。
同じように、朝起きづらさや息苦しさ、自律神経の乱れを感じている方でも、首や背中のどの部分に緊張がたまりやすいかは一人ひとり違います。この症例も、その一例として参考にしていただければと思います。
まとめ:長く続く不調でも、体の状態を見直すきっかけに
この症例は、子どもの頃のケガがきっかけとなった可能性のある首まわりの緊張が、長い時間をかけて少しずつ積み重なってきたと考えられるケースでした。月が経つ中で、朝の起きづらさに加え、息苦しさや不安感、背中の痛みなど、さまざまな不調が重なっていった印象があります。
同じように、いつからかはっきりとは分からない不調が続いている場合でも、首や背中、腰など体のどの部分に負担がたまりやすいかを一度見直してみることで、日常生活の送り方が少し変わってくる方もいらっしゃいます。もし佐賀県神埼市や福岡県の筑後エリア等で、長く続く原因のはっきりしない不調にお悩みでしたら、この症例が一つの参考になれば嬉しく思います。
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