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肩こりがなかなか治らないと、枕を変えてはどうかと考える人も出てくるようです。
では、実際には、枕は、どのくらい肩こりの原因になっているのでしょうか?
また、枕を変える事で、どのくらい肩こりが改善するものでしょうか?
肩こりの原因
まず、枕の肩こりに与える影響を考えるためには、肩こりの原因を知る必要があります。
肩こりの原因は、簡単に言うと、肩の筋肉の緊張です。
骨格の歪みだという意見があると思いますが、それは、間接的な原因にすぎません。
どういう事かと言えば、骨格が歪むことで、首や肩の筋肉に負担がかかるため、筋肉が緊張して肩こりになります。
つまり、直接的な原因は筋肉の緊張という事になります。
枕は肩こりの原因になるのか?
では、合わない枕を使用する事で、肩こりになるのでしょうか?
分かりやすいように、極端な例を考えてみます。
かなり大きくて、寝ていると、首が曲がってしまう枕を使っている場合はどうでしょうか?
この場合は、恐らく、首や肩に余計な力が入り、筋肉の緊張の原因になるという事が分かると思います。
そのように考えれば、合わない枕を使う事も肩こりの原因の一つになりそうです。
その他の原因
しかし、肩こりの原因として、この他に考えられるものはないでしょうか?
考えられるものを上げてみます。
- ストレス・・・人間関係のストレスもあれば、仕事や勉強などのストレスもあります。パソコンやスマホなども気づかない人も多いと思いますが、大きなストレスになります。
- 姿勢・・・猫背の姿勢などから、首や肩に負担がかかり、肩こりの原因になると考えられます。
- 運動・・・運動不足になれば、筋肉量も低下し、血流が悪化しますから、肩こりの一因になります。
- 食事・・・偏食も肩こりに影響します。私たちの体は食事から作られているわけです。
- 入浴・・・お風呂につかる事で血行が良くなりますから、肩こりの予防につながります。シャワーで済ませる人は、肩こりになりやすいと考えられます。
- 睡眠・・・睡眠不足になり、生活習慣が乱れれば、肩こりの原因になります。睡眠も健康を維持する上で基本的な要素です。
- タバコ・・・喫煙によって血流が悪化しますから、肩こりの原因になります。タバコは百害あって一利なしです。
この他にも様々な要素が考えられると思いますが、これらの要素を考慮に入れると、枕など、そのうちのほんの一部という事が分かると思います。
つまり、こういった要素を考慮せずに、肩こりの原因を枕だけに求めるのも難しいとは思われないでしょうか?
肩こりは枕で改善するの?
原因は、枕以外にも、様々なものがあると分かりましたので、では、すでに発症している肩こりは、枕で改善するのかについて考えてみます。
肩こりの直接的な原因は、肩の筋肉の緊張にあるという話をしましたが、結局、枕によって、この筋肉の緊張が取れるかどうかを考えてみれば良いという事になります。
これに関しては、結果から判断するしかないのですが、枕で肩こりが治ったという人はどれくらいいるでしょうか?
枕を変えたという人の話を聞きますが、それによって治ったという話はなかなか聞かないと思います。
かなり軽症であれば、治ることもあるかもしれませんが、整体をしていて思うのが、肩こりもある程度重症化すれば、ちょっとやそっとでは改善しなくなります。
筋肉の緊張が強烈になっているためです。
また、肩こりの原因を筋肉の緊張としましたが、実は、筋肉の周りを覆っている筋膜という膜がありますが、これが癒着する事も肩こりにつながります。
つまり、筋膜の癒着も取り除く必要がありますが、これも枕では難しいと思います。
枕ってそんなに重要?
このようなことを書くと、枕業者の方に怒られそうですが、枕はそれほど重要でしょうか?
ほとんどの人は普通の枕を使っていると思いますが、特に肩こりになっているわけでもないと思います。
また、肩こりになった人も、そんなに極端に合わない枕を使っていたでしょうか?
肩こりがなかなか治らないと、藁にも縋る気持ちになるのも分かりますが、このように、きちんと理屈を考えれば、枕などでは解決しないのではと思えてくるのではないかと思います。
本気で肩こりを解消したいのであれば、技術力の高い信頼できる整体師を探した方が良いように思います。
整体などは、やっている事は全く異なりますので、きちんとした理論のもとに施術している整体院を探す必要があります。
肩こりの施術理論をお知りになりたい方は、肩こりのまとめ記事もご覧ください。