
朝が来ても体が動かず、学校に行きたくても起き上がれない。
起立性調節障害と診断された福岡市西区在住の12歳の女の子も、しばらくそんな状態が続き、お母さんもどうしてあげればいいのか分からず悩まれていました。
このページでは、朝起きづらさやめまい、頭痛などが重なっていた起立性調節障害のお子さんについて、首こりや背骨のゆがみとの関係を整体の視点から整理しながら、少しずつ日常生活が送りやすくなってきた経過を整体症例としてご紹介します。
▼1分で分かる!実際の症例記録(動画)
お客様について
- お住まい: 福岡市西区
- 年代・性別:12歳・女性
- ご職業: 小学生
- 主なお悩み: 起立性調節障害、朝起きづらい、不眠、めまい、頭痛、腹痛、自律神経の乱れ
これまでの経緯
今年(2021年)4月に引っ越してきてから寝つきが悪くなってきた。
引っ越し前もお腹が痛いなどはあったが、今ほどひどくはなかった。
寝付くまでに1時間くらいかかり、朝7:00に起こそうとしても起きれない。
7月に入って朝起きれなくなり、週2日、午前中いけたらいい状態。
7月に、小児科に行って検査をすると、軽度の起立性調節障害と言われた。
「もう少し時間が経ったら良くなるかなあ。」という話をされ、経過を見ながら過ごされていました。
9月に入っても治らなかったら薬を処方しましょうと言われ、お薬はまだスタートしておらず、様子を見ている段階でした。
9月になっても改善せず、当院に来院された。
施術による変化
施術1回目(2021/9/4)
まずは全身の状態を確認しました。骨盤の大きなゆがみは目立ちませんでしたが、背骨は左右方向にカーブが見られました。
首の後ろ側の上の方と、左右の側面、さらに右肩のあたりに、指で触ってすぐ分かるような硬いこわばりがありました。初回は、特に首の後部上方に集中して、緊張をゆるめていきました。もともとゆるみやすいタイプだったようで、触れているうちに少しずつ筋肉がやわらいでいく感覚がありました。
施術2回目(2021/9/12)
初回のあと、9/5は調子が良く、お腹の痛みは気にならなかったそうですが、9/6にはまたつらさが戻ってきたとお話しされていました。
ただ、寝つきについては変化があり、それまで1時間ほどかかっていたところから、30〜40分ほどで眠れる日が増えてきたとのことでした。朝の起床時間は、まだ大きな変化はない状態でした。
2回目以降も、首の後部上方と側面を中心に、こわばりを少しずつほどいていく整体を続けていきました。
施術3回目(2021/9/20)
この頃には、「頭痛が半分くらいになってきた」とのことで、痛みの強さに少し変化を感じられていました。
施術4回目(2021/9/25)
「頭痛は7割くらい良くなった感じ」とお話しされていましたが、朝は、まだ頭が痛いため、7:00に起こされても、すぐには起き上がれずに、8:00~9:00頃になるようでした。
施術6回目(2021/10/10)
頭痛については「9割くらい気にならなくなってきた」とのことで、普段の生活の中で痛みを意識する頻度はかなり減っていました。
ただ、「朝になると目が覚めにくい」「布団から出るのに時間がかかる」といった起立性調節障害特有のつらさは続いており、朝のリズムを整える難しさが残っている印象でした。
施術14回目(2021/12/12)
この頃には、頭痛やめまい、腹痛はほとんど感じない日が続いているとお話しされていました。朝も8時ごろには起きられるようになり、「もう少し早く起きようと思えば起きられそう」という感覚も出てきていたようです。
一方で、来院の間隔があくと、首や肩のこりが戻っていることがありました。ご家庭での様子を伺うと、ゲームやタブレットの使用時間が一日5時間ほどになる日もあるとのことで、その影響も首のこわばりに関わっているのではないかと感じました。
その後の経過
施術14回目以降も、状態を見ながら通院を続けていただきました。背骨のゆがみが残っていることもあり、25回目以降は、首の左右側面や肩まわりのこわばりにも重点を置き、背骨全体のカーブがましになっていくかどうかも確認しながら整体を行いました。
間隔が空くと首こりが戻りやすい一方で、定期的に首や肩まわりを整えることで、日常生活での頭痛やめまいは大きく崩れにくい状態が続いている印象でした。生活習慣(タブレットやゲームの時間)との付き合い方も、再発予防のうえで大切なポイントだと感じたケースです。
※体の状態や変化の出方には個人差があり、同じような症状でも必要な回数や経過は人によって異なります。
解説:起立性調節障害と首こり・生活習慣の関係について(整体の視点)
当整体の視点からは、この女の子の起立性調節障害には、首まわりの強いこわばりが影響していたのではないかと考えていますが、それには、背骨のゆがみ、そしてタブレットやゲームの時間の長さなどのいくつかの要素が重なって関わっていた可能性があると感じています。
背骨の状態を改めて見ると、骨盤自体の大きなゆがみは目立たないものの、腰椎から胸椎に向かうところで右側にカーブし、その先の頸椎に向かう部分で今度は左へと曲がっていました。体をまっすぐに支えるうえで、首や肩周辺に負担がかかりやすい形になっていたと思われます。
首では、後ろ側の上の部分と左右の側面、さらに右肩のあたりに、触るとすぐ分かる硬いこわばりがありました。お母さんのお話では、赤ちゃんのころから首をかしげていることが多かったとのことで、その頃から首に負担がかかりやすい姿勢が続いていた可能性もあります。
加えて、小学生になってからはゲームやタブレットの利用時間が一日5時間ほどになる日もあり、首こりがさらに強まっていったのではないかと感じました。
首の筋肉は、自律神経の働きや頭への血流とも関わりが深いと考えています。この部分が長く強くこわばっていると、頭が重く感じられたり、寝つきが悪くなったり、朝になってもスイッチが入りにくいような感覚につながることがあります。
この女の子の場合も、首を中心にこわばりを少しずつゆるめていったことで、頭痛やめまい、お腹の痛みといった症状が徐々に落ち着いてきたと感じられていたように思います。ただ、首のこりが戻りやすい背景には、タブレットやゲームなど、日常の姿勢や生活リズムの影響も大きかったのではないかと考えています。
整体の役割としては、こうした首こりや背骨のゆがみを整えていくことで、自律神経が働きやすい土台をつくることが一つの支えになると考えています。一方で、悪化している期間が長かったり、生活習慣の負担が大きい場合には、整体だけでなく、ゲームやタブレットの時間を見直すなど、日常生活の工夫もあわせて取り入れていくことが大切だと感じた症例でした。
関連ページ・ご案内
当院での施術の実際の経過記録や、ご来院いただいた方の口コミについては、関連ページよりご覧いただけます。

