ぎっくり腰は動いた方が良いか?

痛そうに腰を押さえる男性

 

ぎっくり腰になった時は、運動した方が良いのでしょうか?

ぎっくり腰になれば、腰に激痛が走るため、運動などできるはずがないではないかと思われるかもしれませんが、もちろん、動けないほどの激痛が走る時ではなく、痛みが和らいできて、ある程度動けるようになった時の話です。

ぎっくり腰の原因から、運動が必要かどうかについて、整体師の視点から解説します。

 

ぎっくり腰の原因

荷物を持ち上げぎっくり腰になった男性

ぎっくり腰の原因は、はっきりとは分かっていないようですが、整体的には、腰の部分の筋肉の過度な緊張であると思われます。

重い物を持ち上げたり、腰に負担がかかるような姿勢を続けるなどして、腰の筋肉が次第に緊張していき、ある時、腰の筋肉に負荷をかける事が引き金となって、ぎっくり腰を発症します。

そもそも、筋肉の緊張とはどのようにして起こるのでしょうか?

まず、自分の筋力以上の重い物を持つなどすると、筋肉が緊張し血管を圧迫します。

血管が狭まると、血流が悪化し、老廃物が筋肉内に蓄積して筋肉が緊張したままになります。

このような状態にある時に、さらに負荷をかける事で、腰の筋肉が過度に緊張し、ぎっくり腰になると考えられます。

 

動かないと悪化する?

横になる中年男性

では、ぎっくり腰になった時に、痛いからと言って、ずっと横になっていたとしたらどうでしょうか?

ぎっくり腰になった時点で、腰の筋肉は過度に緊張し、血流が悪化している状態にあると考えられますから、その状態で、横になったとしたらどうなるでしょうか?

血流がさらに悪化し、老廃物が蓄積して、筋肉の緊張が強くなると考えられるのではないかと思います。

そのため、最近では、ぎっくり腰になっても、あまり安静にし過ぎずに、運動をするようにと言われる事があるようです。

ぎっくり腰は整体の施術対象ですが、整体では、筋肉を緩めて骨格を整える事によって、血液の循環を改善する効果があります。

つまり、ぎっくり腰の原因である、筋肉の緊張を取る事ができると考えられるわけです。

そして、実際に、整体によって、ぎっくり腰の痛みは和らいでいきます。

この事からも、ぎっくり腰になった時には、血流を良くするような対策を取った方が良いと考えられます。

 

体を動かして血流を改善する事が大切

ウォーキングする女性

運動は血流を促進する効果があると考えられますから、ぎっくり腰になったら、なるべく体を動かした方が良いという事になると思います。

筋肉が緊張して、血流が悪化する事によって痛みが出ているわけですから、運動により、血流を促進して、老廃物を筋肉内から排出し、痛みを和らげようとする事が重要と考えられるわけです。

ぎっくり腰の痛み自体は、安静にしていたとしても、時間が経てば和らいでいくとは思います。

しかし、筋肉内には、老廃物が蓄積したままですから、筋肉は緊張したままの状態になってしまうと思います。

そして、運動をしなければ、筋肉に蓄積した老廃物の量も多くなると考えられますので、筋肉の緊張は、運動をして血流を改善しないときに比べて、強くなると考えられます。

そうすれば、また何か重い物を持ったり、単にうつむきの姿勢をしたりしただけでも、ぎっくり腰を再発してしまう可能性が高くなると考えられます。

 

結局は整体を受けた方が早い

整体をする様子

ただ、ここで考えておきたいのは、運動をするだけで、果たしてどのくらい腰の血流を促進できるのかという事だと思います。

もし運動をするだけでそれほど腰の血流が改善出来るのであれば、皆さん何度もぎっくり腰を繰り返していないのではないかと思います。

ぎっくり腰になった時に、運動を全くしないで安静にしておくよりは、運動をして、血流を改善した方が良い。

しかし、再発のないように根本的に改善させたければ、やはりそれ以上のことをする必要があると思います。

技術力の高い整体師から施術を受けるのが早いのではないかと思います。

ぎっくり腰を含む、腰痛全般に関して、整体的にはどのようにとらえれば良いかについては、腰痛のまとめ記事をご覧ください。