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ストレートネックが増えてきている事、ストレートネックを気にしている人が増えている事が原因だと思いますが、ストレートネックのためのストレッチの仕方などもサイトで良く見かけます。
しかし、ストレートネックはストレッチなどで治るものでしょうか?
ストレートネックの原因
多くの場合、ストレートネックは首の骨が変形してしまう事が原因ではなく、首の筋肉が緊張して、骨を引っ張る事で、首の骨がまっすぐの状態に歪んでしまう事が原因になります。
首の構造に関しては、ある程度ご存知の方も多いと思いますが、首の骨は、一本の骨からできているのではなく、椎骨という骨が、椎間板というクッションを間に挟み、積み重なっている構造になっています。
そのために、曲げたり伸ばしたり、回したりといった具合に、様々な動きができるようになっているわけです。
そして、こういった骨の一つ一つに筋肉がくっついていて、筋肉が緊張する事で、骨を引っ張り、微妙な首の動きも可能になっています。
人間の体の作りを考えると、本当によくできているなと感心させられます。
このように、首が微妙な動きも可能であるという事は、それだけ、首には多くの筋肉が複雑に配置されているということが分かると思います。
ストレートネックの場合は、首にある多くの筋肉の内の一部が、なんらかのストレスを受けて緊張してしまい、首の骨を引っ張って、まっすぐな状態にしてしまっていると考えられます。
ストレッチでは治らない?
原因が筋肉の緊張にあるとするなら、筋肉の緊張を解いてやれば、ストレートネックを改善できると考えられるのではないかと思います。
そこで、ストレートネックの人のためのストレッチの仕方が出てくるわけです。
筋肉が緊張しているという事は、筋肉が縮んでしまっている状態であると言えますから、縮んだ筋肉を引っ張るという対処法に関しては間違ってはいないと考えられます。
しかし、筋肉の緊張に対してストレッチをする事は、緊張を解くための一つの対処法だと思いますが、やはり、問題はその効果だと思います。
体のどの部分の筋肉についても同じことが言えると思いますが、例えば、腰痛に関して言えば、腰の筋肉の緊張から来ている事が多いと思いますが、腰のストレッチで治る事はあるでしょうか?
腰の筋肉を伸ばす方法としては、前屈などがあると思いますが、前屈を続けていれば、腰痛が改善する事はあるでしょうか?
もしそのような事で腰痛が改善するとしたら、腰痛の人などいなくなっているのではないかと思います。
これは、膝痛などについても同様の事が言えます。
膝痛は、太ももの前側にある大腿四頭筋の緊張から来る事が多いと思いますが、膝を曲げるようなストレッチをし続けたからと言って、膝痛が治る事はないのではないかと思います。
同じように考えれば、首の筋肉の緊張も、ストレッチをするだけで改善させることは難しいと言わざるを得ないのではないかと思います。
予防には首や肩の筋肉を緊張させない事が大事!
ストレッチは、筋肉を緊張させないようにする事、つまり、予防には重要だと思います。
これは首だけでなく、体中の筋肉に対して言えると思います。
特に、デスクワークなどで、一日中パソコンを操作している人などは、こまめに、ストレッチをしたり、首の体操をするなどして、血流を悪化させないようにする事が重要になると思います。
血流を良い状態に保ち、筋肉を柔軟に保つ事が出来れば、ストレートネックも予防できるわけです。
あまりにも熱心になっているときは分からないかもしれませんが、一度、パソコンに向かっているときに、首や肩に意識を向けてみてはどうでしょうか?
パソコンを長時間していると、次第に首や肩の血流が悪化し、首や肩の筋肉がこってくるのが分かるのではないかと思います。
この状態で、無理をして続けていると、やがて首や肩の緊張につながり、ストレートネックの原因になります。
ここで、しっかりと、ストレッチや体操をして、血流を改善してやることですね。
限界を超えなければ、いつまでも健康な状態でいられるわけです。