整体を受ける際健康のために自分でできる事は?

 

ジョギングする人

整体している時、「日常生活で気を付ける事は何か?」とお客さんからよく聞かれます。

生活習慣の悪さから、体調を崩してしまったので、同じ過ちを繰り返さないように、日常生活も改善したいと思われるのだろうと思います。

確かに良い心がけだと思いますし、大切な事だとは思いますが、あまり生活習慣を強調しすぎるのも問題であることもあります。

どういう事だと思いますか?

 

生活習慣の大切さ

健康的な生活習慣

生活習慣の大切さについては改めて説明する必要もないと思います。

人間の健康は、正しい生活習慣から生まれると思います。

病気になった時に、薬を飲めば良いと考えている人もいるかもしれませんが、薬で治らない病気などごまんとあります。

腰痛持ちという言葉がありますが、腰痛でさえそれだけ治らないという事です。

健康を維持してくれるのは、基本的には、人間がもともと持っている、自然治癒力だと思いますが、それは、健康的な生活習慣から生まれます。

バランスの良い食事、適度な運動、睡眠、休養、前向きな考え方、整体的に言えば、正しい姿勢なども重要になります。

このように、健康に良いとされるごくごく当たり前のことを実践していれば、大方の場合は、特に、新たに付け加えることもないのではと思います。

 

生活習慣を強調しすぎて整体をおろそかにしては本末転倒

たくさんの本を読む人

生活習慣は非常に重要です。

しかし、健康的な生活習慣を重視しすぎて、整体を軽視してしまう事もあると思います。

よく考えていただきたいのは、食事、運動、睡眠、休養、考え方、姿勢・・・などの習慣は、改善しようと思えば、自主努力で改善できるものだと思います。

であれば、体調を崩したときに、こういった要素を改善して、健康な状態に戻るとしたら、誰も、何年、何十年と体調不良で悩んではいないと思います。

つまり、健康にとって大切な要素ではあるが、一度悪化してしまった体の状態を改善してしまうほどの効果はないという事になります。

ある程度悪化すれば、整体でしっかりと体の状態を整える必要があるという事です。

 

体調崩す人よりも崩さない人の方が多いという事実を考える

円グラフとクエスチョンマーク

もう一つ付け加えると、不運にも体調を崩してしまったと思いますが、体調を崩す人と、崩さない人の割合としては、崩さない人の割合の方が大きいという事になります。

つまり、平均以上の健康的な生活をしていれば、健康が維持できるようになっているという事が言えると思います。

そのため、「日常生活で気を付ける事はありますか?」と聞かれた際には、「普通の生活をしていれば大丈夫です。」と答える事が多いです。

 

極端に生活に問題がある人は修正が必要

ジャンクフードを食べまくる人

しかし、当然の事ながら、食事はインスタントラーメンで、運動は全くしない、仕事は激務で毎晩のように夜遅くまで残業しているなどという人は、生活習慣を改めていただく必要があります。

また、お客さんの中には、健康に関する知識が欠けている方もいらっしゃいます。

以前来院された方で、砂糖が体に悪いという事をご存じない方がいらっしゃいました。

こういった場合は、健康に良い食事、その他の健康法などについて、ある程度調べられた方が良いかもしれません。

現在は、スマホも普及していますから、すぐに調べられると思います。

健康に関する知識がなさ過ぎると、健康的な生活をするにはどうすれば良いかもわからなくなってしまいます。

 

生活習慣の改善は再発防止のためにすると考える

 

生活習慣で体調を良い状態に戻すことはできないという事はお伝えした通りです。

体の状態を正常な状態に戻し、自然治癒力を回復させる事は、整体でないと難しいと思います。

基本的に、生活習慣の改善が役立つのは、整体で体の状態を整えた後の再発防止の際だと思います。

体調は戻せずとも、再発防止程度の効果は望めます。

 

生活習慣改善のアドバイスはお気軽に

整体師に話す女性

ここまで、生活習慣は、ある程度健康的な生活をすれば、特に変える必要はないとお話しましたが、疑問に思われたら、遠慮なくお伝えいただけたらと思います。

そうすることで、多少は不安の気持ちが軽減されるでしょうし、中にはアドバイスが必要と思われる方もいらっしゃいます。

ただ、生活習慣で気を付けるべきことが分かったからと言って、整体をおろそかにしないでいただきたいと思います。

中途半端なままで施術を中断し、症状がぶり返したりした時に、「根本的には治らないんだ。」と思い込んでしまい、そのまま不健康な生活を送る羽目になってしまう方もいらっしゃると思うからです。

きちんとした技術力のある整体師は、体の状態と、症状の間の相関関係を理解しています。

つまり、体の状態がどのような状態にあれば、どのくらい健康な状態であるか(症状が抑えられる状態にあるか、再発しづらい状態にあるか)がある程度理解できるわけです。

体の状態がある程度整うまで、しっかりと通われる事が大切だと思います。