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整体を受けた後に、かえって体調が悪くなったという人もいるかもしれませんが、この場合、体の状態が悪くなっているわけではなく、良くなる過程で一時的に不調が出る、「好転反応」である場合があります。
悪くなったと早とちりする人がいると思いますので、好転反応にはどのようなものがあるかを知っておく必要があると思います。
整体で筋肉がほぐれると、筋肉にある老廃物が排出されますから、そのようなことが原因で様々な症状が起こる事になります。
具体的にどのような症状が出るでしょうか?
痛みが強くなる
腰痛、肩こり、その他、体の痛みで整体を受けると、施術後に痛みが強くなる事があります。
痛みの原因として、筋肉の緊張がある場合が多いですが、筋肉の緊張も重度になれば、血流が悪化し、次第に痛みを感じなくなってきます。
その状態で、整体を受けると、血流が改善しますので、一時的に痛みが増すという事が、この痛みの原因です。
ですから、この場合の痛みは、「良くなっている証拠」と思って、喜んで施術を続けていればいいわけです。
好転反応であれば、整体を続けていると、少しずつ痛みは引いてきます。
眠くなる
整体後に眠気が出る事もよくあります。
はっきりとしたメカニズムは分かりませんが、自律神経が整い、副交感神経が優位になることで、体がリラックスし、睡眠に適した状態に近づく事などが考えられます。
不眠の症状がある方は、長年眠気を催さなかったのが、急に眠くなる事もあります。
体がだるくなる
体がだるくなるというのもよくある症状です。
この場合は、やはり、疲労が蓄積している人に多いように思います。
また、もともと、自律神経の乱れから、倦怠感の症状がある方も起こりやすいと思います。
自律神経失調症の症状がある場合
自律神経失調症の症状で来院されている場合は、自律神経の乱れから来る様々な症状が出てくる可能性があります。
自律神経は脳からの命令を体中の器官に伝えていますから、自律神経失調症の症状も多種多様です。
そのため、好転反応の症状も様々です。
もともとあった症状が強くなる
例えば、自律神経の乱れから、めまいがあった人は、整体を受けた後、めまいが一時的に強くなる事があります。
頭痛であれば、頭痛が強くなり、吐き気であれば、吐き気が強くなったりします。
また、肉体的な症状のみではなく、精神的な症状も強くなる事もあります。
不安がある人が、一次的に不安が強くなったりします。
もともとなかった症状が現れる
もともと、不眠の症状くらいしかなかった人が、施術を続けていると、頭痛が出てくる事もありますし、倦怠感や胸の圧迫感が出たりすることもあります。
これらは、自律神経失調症の症状ですが、好転反応であれば、そのうち治まってきますが、やはり、今までなかった症状が出てきたら、本人としては心配になると思います。
そのため、こういった事も頭に入れておく必要があると思います。
大抵の場合は、好転反応は、初めのうちが強く、整体を続けているうちに、徐々に治まってきますが、中には、特に状態が悪い場合、整体に長く通っていた後に、出てくる事もあります。
自律神経失調症の症状が、整体の施術の途中に、好転反応として現れる可能性があるという事になりますので、好転反応の症状を詳しく知りたい場合は、自律神経失調症の症状を知ればよいという事になります。
自律神経失調症の症状を詳しくお知りになりたい方は、自律神経失調症のまとめ記事に掲載していますのでご覧ください。
好転反応を恐れる事はない
整体をしていると、一時的とは言え、悪化するとなると、不安になる方もいらっしゃいますが、そもそも良くなっている証拠ですので、それほど恐れる事はないと思います。
特に、体の痛みなどの場合は、我慢できないほどの好転反応は現れる事はそれほど多くはないと思います。
自律神経失調症の場合の、好転反応でも、強く現れるのは、かなり重症の場合と思います。
大分つらい状態になる時は、整体を早目に受けられると良いと思います。
好転反応であれば、整体を継続しているうちに、症状が治まってくるはずです。
いずれにせよ、早とちりして、施術を中断しないことが大切かなと思います。