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産後うつとか育児ノイローゼなどという言葉がありますが、それだけ、出産した後に体を崩してしまうお母さんも多いようです。
うつとかノイローゼなどと色々な用語を用いられますが、いずれにせよ、自律神経が乱れている状態、つまり、自律神経失調症になっているという事には変わりありません。
では、なぜこのような事になると思いますか?
出産後の体調不良の予防のためにも、整体的に見て、産後に自律神経失調症になってしまう理由を考えてみたいと思います。
自律神経失調症の原因は?
まず第一に、自律神経失調症になる原因について考えてみると、様々な事が考えられると思いますが、整体的に見れば、首こりが原因になると考えられます。
根拠については、東京脳神経センター理事長・脳神経外科医の松井孝嘉氏の書籍をご参考にして頂けたらと思います。
ではなぜ、首こりになるかと言えば、いくつかの要因が考えられます。
ストレス・精神的疲労
出産した後は、昼夜を問わず、赤ちゃんの面倒を見なければなりませんから、お母さんは、大きなストレスにさらされることになります。
そのストレスが首こりの原因になると考えられます。
肉体的疲労
何キロもある赤ちゃんを抱っこするために、筋力を使うことになります。
抱っこするときには、腕の筋肉を使うのではないかと思われる方もいらっしゃると思いますが、肩や首の筋肉にも負担がかかりますから、首こり、肩こりの原因になります。
また、当然のことながら、腰や背中の筋肉も使いますので、育児で腰痛になったり、背中が固まってしまったりするお母さんもいらっしゃいます。
近年は、仕事をしながら育児をされるお母さんも増えていますから、忙しさから疲労が蓄積し、首こりを悪化させてしまうことも多いように思います。
姿勢
小さい子供を相手しなくてはならないため、どうしてもうつむきになってしまい、頭の重量を支えるために、首の筋肉が緊張してしまうことも原因になると考えられます。
スマートフォン・パソコン
現在は、ほとんどの方がスマホを所有していますが、スマホの使用も首こりの大きな原因の一つです。
スマホを見ているときの姿勢が問題と思われている方もいらっしゃると思いますが、画面を見ること自体も、大きなストレスとなり、首こりにつながっていると思います。
昔は、スマートフォンなどありませんでしたから、昔に比べて産後に自律神経失調症が増えるのも当然と思います。
首こりの具体的な原因を見ることで、出産、育児には、首こりになり、自律神経を乱す様々な因子が存在することが見えてきたのではないかと思います。
そして、これにホルモンバランスや自律神経のバランスの変化が加わり、これらが乱れるきっかけを作ることになります。
ホルモンバランスの変化
出産というイベントの際には、ホルモンバランスや自律神経のバランスも変化します。
これらが、体の機能をコントロールすることで、赤ちゃんを育て、お母さんのお腹から出てくるわけです。
ですから、この時期は、自律神経やホルモンバランスを崩すきっかけになりやすいわけです。
ただ、そうはいっても、誰でも体を崩すわけではありません。
体を崩す人と健康なまま乗り切れる人の違いは、整体的に見れば、首こりにあるわけです。
そして、筋肉の緊張など、レントゲン、CT、MRIなどでは確認できません。
そのため、病院で検査しても、首こりと自律神経失調症の因果関係など、「西洋医学的に良く分からない。」となるわけです。
骨やヘルニアの原因となる椎間板などしか画像検査では写らないですから。
バケツに注ぐ水のたとえ
自律神経失調症は、バケツに注ぐ水にたとえることができると思います。
ストレス、疲労、スマホ等の自律神経失調症の原因がバケツに注ぐ水で、首こりのない状態がバケツに穴が開いた状態、バケツから水があふれたときが、自律神経失調症になるときです。
バケツに穴が開いた状態(首こりが全くない状態)で、水が少し入った(ストレス、疲労等があった)からと言って、急にバケツから水があふれてくる(自律神経失調症になる)ことはありません。
ストレス、疲労、スマホの使い過ぎ等で、首こりが蓄積し(バケツの穴がふさがり、自然治癒力が低下した状態で)、限界を超えたときに、自律神経失調症の状態になるわけです。
ですから、首こりに気を付けておけば、そう簡単に自律神経失調症になることはないと考えられます。
このことは、実績のある整体師にしか分からないことです。