自律神経が乱れる本当の原因とは|生活習慣・首こり・セロトニンの関係を整体が解説

腰を整体する様子

生活環境の変化で増える不調|自律神経の乱れとその対処法

「なんとなく調子が悪い」「病院では異常がないと言われたけれど、毎日つらい」──そんなお悩みはありませんか?

朝起きても疲れが抜けない、頭がぼんやりする、動悸や息苦しさが出る…。それは自律神経の乱れが関係しているかもしれません。

この記事では、最近増えている「自律神経失調症」の背景にある生活習慣や、首こり・血流との関係、そして整体での改善アプローチについて分かりやすく解説していきます。

運動不足による影響

寝っ転がる子供

外出機会の減少や在宅時間の増加により、日常的な運動量が減少している方も多く見られます。

運動には血流を促進し、冷えやむくみを改善するだけでなく、自律神経のバランスを整える大切な働きがあります。

特に注目したいのが「リズム運動」です。ウォーキングや軽いジョギング、スクワット、深い呼吸を伴うストレッチなど、一定のリズムを繰り返す運動は、脳内のセロトニン神経を活性化させる作用があるとされています。

セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、気持ちを安定させるだけでなく、自律神経の安定、睡眠の質、消化機能にも関与しています。

リズム運動は毎日10~20分程度からでも効果が期待でき、日常に無理なく取り入れられる習慣の一つです。

デジタル環境による負担

仕事のストレスで頭を抱える男性

スマホやパソコンを長時間使用することにより、姿勢の悪化や眼精疲労、画面を凝視することによる緊張が蓄積されやすくなります。

また、ネットやSNSなどの情報に触れ続けることで、無意識のうちにストレスを感じやすくなり、自律神経のバランスに影響を及ぼすこともあります。

特に、夜間のスマホやPC使用は睡眠の質に悪影響を与えるため、就寝前は意識的にデジタル機器から離れる時間をつくることが重要です。

日光を浴びる機会の減少

日光を浴びることは、自律神経を整えるホルモン「セロトニン」の分泌にも関係しています。

自然光を浴びる機会が減ると、体内時計のリズムが乱れやすくなり、睡眠障害や気分の落ち込みにつながることもあります。

朝起きたらカーテンを開けて太陽光を取り入れるだけでも効果がありますので、無理のない範囲で日光を浴びることを意識しましょう。

不安感の増加とその影響

不安そうな女性

生活環境の変化や将来への不安、人間関係のストレスなど、気づかないうちに心の負担が積み重なっているケースは少なくありません。

「不安」という感情は、自律神経と深く関係しており、過度に不安を感じ続けると、動悸・息苦しさ・不眠などの身体症状として現れてくることがあります。

呼吸を深く意識する、外の空気を吸う、軽い運動を取り入れるなど、心と体のバランスを意識することが、不安を和らげる第一歩になります。

栄養バランスも大切|セロトニンをつくる食事とは?

自律神経を整えるうえで、食事の内容も見逃せないポイントです。

前述のように、セロトニンは自律神経の安定やメンタルの安定に重要な働きをしていますが、その材料になる栄養素も意識する必要があります。

セロトニンの主な材料は「トリプトファン」というアミノ酸で、大豆製品・乳製品・バナナ・ナッツ・卵・肉類などに含まれます。

また、トリプトファンがセロトニンに変換される過程では、ビタミンB6・マグネシウム・ナイアシンなどの栄養素も必要です。

これらの栄養素をバランスよく摂ることで、セロトニンの合成を助け、結果として自律神経の働きを支えることにつながります。

整体的な視点|首こりが血流と神経伝達を妨げる

首こりからセロトニン不足になる説明図

自律神経の乱れが続く方の多くに共通して見られるのが、「首こり」です。

首の筋肉が慢性的にこわばることで、脳への血流が低下し、セロトニンの材料となるトリプトファンや酸素などの必要な物質が、脳に十分届きにくくなっている可能性があります。

さらに、首まわりは重要な神経の通り道でもあるため、筋肉の緊張が続くと神経伝達にも悪影響を及ぼすことがあります。

このように、首こりは「血流の阻害」と「神経伝達の乱れ」の両面から、自律神経のバランスを崩す原因になり得ると整体では考えています。

当院では、首を中心とした筋肉や筋膜の緊張をやさしく解放し、血流と神経伝達をスムーズにする施術を行っています。

生活習慣を見直しても不調が改善しない場合、首の深層にある緊張が鍵を握っているかもしれません。
お困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。

自律神経を整えるための実践ポイント

医学博士

日々の生活の中で自律神経の乱れを整えるためには、以下のような習慣が効果的です:

  • リズム運動(ウォーキング・ストレッチ・呼吸など)を取り入れる
  • 朝の光を浴びて体内時計をリセットする
  • スマホやパソコンの使用時間を見直す
  • セロトニン生成に必要な栄養素を意識する
  • 深呼吸や瞑想などで心を整える

こうした習慣を積み重ねてもなお不調が続く場合、体の緊張や姿勢の乱れが背景にあることもあります。

当院では、整体を通じて体のバランスを整え、自律神経の安定をサポートしています。

自律神経の乱れにお悩みの方は、まずは以下のまとめ記事をご覧ください。

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