「朝、どうしても起きられない…」
「学校に行きたいのに、めまいや頭痛で体が動かない…」
起立性調節障害は、自律神経の働きが乱れることで起こる体の病気です。本人の「怠け」や「気持ちの問題」では決してありません。
しかし、病院で治療を受けてもお薬が効きにくかったり、なかなか症状が改善しなかったりして、ご本人だけでなく、支えるご家族も先の見えない不安な日々を過ごしているケースが少なくありません。
この記事では、なぜ症状が改善しにくい場合があるのか、そして、私たち整体師が提案する「体へのアプローチ」という新しい視点について解説します。
なぜ、症状が改善しにくいケースがあるのか
起立性調節障害の一般的な治療では、血圧を上昇させるお薬を使ったり、水分や塩分をしっかり摂るように指導されたりすることが多いようです。これらは、自律神経の乱れによって起こる症状をコントロールするための対処法と考えられます。
しかし、それでも改善が見られないお子様がいるのはなぜでしょうか。
私たちは、その原因が**「体の構造的な問題」、特に「首周りの極度の緊張」**にあるのではないかと考えています。
もし、蛇口が固く閉まって水が出ない時に、水道管の水圧を上げても根本的な解決にならないのと同じように、症状の「おおもと」に体の緊張が隠れている場合、お薬だけではなかなか改善しにくいことがあるのです。
整体が注目する「首」と自律神経の関係
私たちの体は、活動する時に働く「交感神経」と、休む時に働く「副交感神経」がバランスを取り合うことで、血圧や心拍などを無意識に調整しています。この二つを合わせたものが「自律神経」です。
そして、この自律神経のコントロールセンターとも言える非常に重要な場所が、頚部に存在します。
現代の子供たちは、スマートフォンやゲーム、勉強などのストレスや猫背の姿勢などによって、首周りの筋肉が常にガチガチに緊張している子が多くいます。この物理的な緊張が、自律神経の司令塔を圧迫し、働きを乱してしまうのです。
その結果、朝起き上がろうとしても血圧を正常に上げることができず、めまいや立ちくらみ、倦怠感といった、起立性調節障害の様々な症状を引き起こす、というのが私たちの見立てです。
ご家族の方へ:諦める前に、新しい視点を
「このまま学校に行けず、将来はどうなってしまうのだろう…」と、不安でいっぱいかもしれません。
しかし、もしお子様の不調の原因が、これまで誰も気づかなかった「体の緊張」にあるとしたら、そこには大きな希望があります。
私たちの施術は、薬のように症状を抑えるものではありません。首周りを中心とした体の緊張を丁寧に、安全に解放し、お子様自身が持つ**「自分で体を正常にコントロールする力」**が、再び目を覚ますお手伝いをすることです。
様々な治療を試しても良くならずに苦しんでいるのなら、それは今の治療法が間違っているのではなく、ただ視点が違うだけなのかもしれません。諦めてしまう前に、ぜひ一度、当院のような体全体のバランスから見つめ直す整体にご相談ください。
起立性調節障害についてより詳しくお知りになりたい方は、起立性調節障害のまとめ記事をご覧ください。