起立性調節障害は、ストレスなど心の問題が関わっている事があるため、カウンセリングを受けられる方も少なくありません。もちろん、ご自身の考え方の癖や、ストレスとの向き合い方を見つめ直すことは、大切だと考えられます。
しかし、中には「カウンセリングで心は少し軽くなった気がするのに、体の症状がなかなか改善しない」と悩まれている方もいらっしゃいます。
それはなぜなのでしょうか?もしかしたら、その答えは「体」にあるのかもしれません。
心と体は、分けることができない
強い精神的ストレスを感じると、私たちの体は無意識にこわばります。肩をすくめ、歯を食いしばり、呼吸は浅くなる…。これは、危険から身を守るための自然な防御反応です。
しかし、首こりの原因は、精神的なストレスだけではありません。
長時間のパソコンやスマホ操作による姿勢の悪化、スポーツや日常生活での肉体的な疲労、あるいは過去の交通事故や転倒による頭部・頚部への衝撃など、純粋に物理的な要因で首の筋肉が緊張し、自律神経を乱しているケースも非常に多く見られます。
一度「体の緊張」が慢性化してしまうと、今度はその「体の緊張」自体が、自律神経を常に乱し続ける根本原因になります。このような物理的な原因が土台にある場合、いくらカウンセリングで心の問題と向き合っても、体の緊張が解放されない限り、症状の根本的な改善は難しいと言えるでしょう。
整体が担う「体の土台」を整える役割
私たちの施術は、カウンセリングのように心に直接アプローチするものではありません。私たちの役割は、あくまで「体の緊張を解放し、自律神経が正常に働きやすい、穏やかな体の土台を取り戻す」お手伝いをすることです。
実際に、当院に来られた方の中には、他の治療やカウンセリングで改善が見られなかった方でも、首周りの緊張を丁寧に緩めていくことで、体の不調が楽になり、それに伴って心の状態も安定していく、というケースが数多くあります。
体の不調が和らげば、心にも余裕が生まれます。心の余裕が生まれれば、ご自身の考え方やストレスと、より前向きに向き合うことができるようになります。
カウンセリングと整体、両方からのアプローチという選択
カウンセリングを否定する必要は全くありません。むしろ、心の問題と向き合うことは非常に大切です。
しかし、もしあなたがカウンセリングを受けていても身体的な不調が改善せずに悩んでいるのであれば、それは「体の土台」が不安定になっているサインなのかもしれません。
心へのアプローチと並行して、体へのアプローチを取り入れてみませんか?
体を整えることで、今あなたが受けているカウンセリングの効果が、さらに高まる可能性もあります。一人で抱え込まず、ぜひ一度、当院にご相談ください。
当院の起立性調節障害のとらえ方について、さらに詳しくお知りになりたい方は、起立性調節障害のまとめ記事をご覧ください。