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良くなる過程で、痛みなどの好ましくないと思われる症状が出る、好転反応が起こることがあります。
好転反応自体は、良くなる上で必要な反応と言う事もできますが、一方で、実際には、悪くなっているときにも、悪くなったと思われないためにも使える、都合の良い言葉とも言えます。
好転反応と言われていましたが、実際には悪くなっていたことがありましたので紹介します。
膝をたたいて膝痛が悪化した人
膝や股関節などに痛みがある方がいました。
近所の公民館などで開かれている健康教室に通われていたのですが、その主催者の方から、膝をたたくように言われて、たたいていたとのこと。
しかし、痛みが強くなってきたので、「悪くなっているのでは。」と思われ、その主催者の方に話をしてみると、「好転反応だから大丈夫。」と言われ、その後も教室に行くたびに膝をたたいているとのことでした。
おそらくこの場合は、好転反応などではなく、実際に悪化していたのだろうと思われます。
好転反応ではないとする根拠
好転反応なのか悪化したのかを明確に区別することは難しいですが、多少は区別することは可能と思います。
いつまでも改善しない
好転反応で痛みが強くなることが確かにあります。
血流が改善することで、痛みのホルモンが出ますので、かえって痛みが強くなることが起こります。
しかし、当然のことながら、好転反応であれば、少し経つと痛みはやわらぎ、逆に施術前に比べて痛みは軽減すると考えられます。
しかし、いつまでたっても痛みが改善しないと言う事は、単に悪化しただけであると考えられます。
基本的にたたくことは良くない
痛みをともなう施術は、基本的には筋肉を緊張させ、体にダメージを与えると考えられますから、あまりお勧めできません。
痛い施術でも改善させている整体師もいるにはいますが、それもきちんとした技術力のある整体師の場合です。
ただむやみにたたいたりすれば、痛みが増すだけだと考えられます。
痛い施術でも改善させている整体師は、痛みを与えて状態を悪化させた以上に、施術によって血流を良くした分で改善させていると考えられます。
もし、痛みを与えずに改善できるのであれば、それに越したことはないと思います。
素人にたたかせている
教室の先生が施術したのではなく、お客さんにたたかせていると言う事も好転反応でない可能性を大きくしていると思います。
整体法にも、たたく技術があるにはありますが、これもきちんとした技術が必要になります。
しっかりとした技術がない人が、痛みのある部分をたたいたり、もんだりすれば、大抵は悪くなると思います。
実際に自分でもんでみて悪化させたという人もいました。
何でも好転反応で片づけない
悪化すれば、何でも好転反応で片づけようとする人もいると思いますが、もちろんそのようなことはありません。
特に、整体師などは、好転反応という言葉で終わらせず、本当に悪化していないかを検討してみる必要があります。
そうでなければ、悪くなれば、「好転反応だから大丈夫です。」で片づけていたとしたら、技術が上達することはないでしょう。
きちんとした技術力があり、経験を積んでいけば、好転反応であるか、悪化したのであるかは、大抵は分かるようになるものだと思います。
安全な整体法でも、お客さんの状態が悪ければ、悪化するということもあります。
筋肉を強くもみほぐしたり、骨格をポキポキさせて施術するような整体であれば、なおのことです。
つまり、そういった危険性のある技術であるほど、好転反応であるか、悪化したのかを判別する能力が必要になると思います。
膝痛についてより詳しくお知りになりたい方は、膝痛のまとめ記事をご覧ください。