コロナの後遺症は自律神経失調症か?

新型コロナウイルスに苦しむ人

新型コロナウイルスにより、体調を崩してしまっている人が大勢いらっしゃるようですね。

コロナに感染した人は、命の恐怖も覚えるものだと思いますので、心労は大きいのではと思いますが、症状が落ち着いて喜んだのも束の間、今度は、後遺症に悩まされる方もいらっしゃるようです。

当院にも、コロナの後遺症と思われる症状に悩まされている方がいらっしゃったので、その例を紹介し、原因について考えてみたいと思います。

 

コロナの後遺症の事例

肺炎の女性

44歳の飲食店の従業員の方ですが、2021年8月にコロナに感染し、右の肺が肺炎になりました。

5日くらい発熱がありましたが、自宅、ホテルに滞在して療養し、特に治療はせず肺炎が治ったので、活動を開始したようです。

しかし、肺炎や熱は治まったのですが、その他に症状が残ってしまいました。

具体的には、息苦しさ、不安、倦怠感、動悸、耳鳴り、眼精疲労、首や肩、背中の痛み、不眠、冷え性、発汗などです。

そこで、ネットで当院を見つけられ、来院されました。

 

コロナの後遺症の原因は何?

悩む医師

ニュースを見て、コロナの後遺症で、こういった症状の人が紹介されていたなと、思われる方もいらっしゃると思いますが、こういった症状は、どこかで見たことはないでしょうか?

「自律神経失調症」の症状と同じだと思われる方もいらっしゃると思います。

そして、自律神経失調症と言えば、病院に行っても、「どこも悪くない。」、「病気じゃない。」、「気持ちの問題。」などという話になり、納得のいく治療がしてもらえず、途方に暮れるという事が多々あると思われます。

この点も、コロナの後遺症で苦しんでいらっしゃる方たちの様子に、酷似しているとは思われませんか?

西洋医学の医者が分からないものが、なんで一介の整体師に分かるのだと思われる方もいらっしゃると思いますが、この方は、当整体で、数回で楽になられました。

もちろん、症状が自律神経失調症と同じであること、西洋医学では原因不明と言われること、整体で楽になったことだけで、それが即、自律神経失調症と断定出来るものではありませんが、一考の価値はあるのではと思います。

ちなみに、この方は、コロナに感染する前に、自律神経の乱れはあったようです。

例えば、20代から息苦しくなることがたまにあったようですし、不安などの症状もあったようです。

つまり、もともと自律神経の乱れがあったのが、コロナに感染して、さらに悪化したものであるとは考えられないでしょうか?

他にもコロナに感染して、同じような症状が残った方もいましたが、同様にして改善が見られましたし、その方も、以前から、自律神経失調症の症状はあったという事でした。

 

自律神経の乱れはありふれたもの

自律神経失調症の症状

自律神経失調症というと、一般の人には無縁の、特殊な病気のように思われている方もいらっしゃると思いますが、これは単に、「自律神経が乱れている状態」であり、自律神経など、簡単に乱れてしまうものです。

最近は、自律神経失調症から、不登校になる子どもが増えていますが、スマホでストレスがかかり、自律神経失調症になったりします。

姿勢一つでも、首や肩が固まり、自律神経失調症の原因となります。

風邪で寝込んだ後、自律神経失調症になり、その後、何と、6年もの間、朝起きられなくなり、通信制の高校に通わざるを得なくなった方もいました。

お年寄りで、疲れやすい、眠りが浅い、朝早く目が覚める、トイレが近い、その他、様々な症状にお困りの方が多くいらっしゃると思いますが、これらの症状も、自律神経失調症から来ることが良くあります。

「年だから仕方ない」で済まされる事が多いと思いますが、何のことはない、ただの自律神経失調症で、西洋医学で根本的に治すすべがないため、そのまま放置されたり、薬漬けされたりすることで、どんどん悪化しているケースもあります。

 

日本の医療は大丈夫でしょうか?

倒れている人達

これまでの話で、「ひょっとしたら、コロナの後遺症は自律神経失調症かも」と思われるようになった方もいらっしゃるのではないかと思います。

そして、「日本の医療はこのままでいいのだろうか?」と思われる方もいらっしゃるのではないかと思います。

はっきりしたことは言えませんが、このままコロナの後遺症が増えていったら、自律神経失調症が増え続けたら、病人だらけの世の中になると思いますが、それで本当に幸福な社会と言えるでしょうか?

医療の問題も、日本に課された大きな課題の一つではないでしょうか?